2月13日からシリーズでお伝えする静岡取材リポート。
取材した福村記者です。

福村翔平記者:
1回目の13日は航空会社のFDA=フジドリームエアラインズについてです。
静岡市に本社くFDA。
2024年に入り、出雲空港をめぐる路線に大きな動きが出ています。
2018年以降、名古屋小牧、静岡、仙台の3路線が就航していましたが、このうち、仙台便が1月廃止、さらに静岡便が休止され、現在は1日2往復の名古屋小牧便のみの運航です。

しかし、3月のダイヤ改正で休止中の静岡便の運航再開、さらに、中部国際空港・セントレアを結ぶ路線の新設が発表されました。

出雲と東海地方を結ぶ便を拡充する狙い、今後の展望について、FDAの楠瀬俊一社長に単独インタビューしました。

FDA・楠瀬俊一社長:
「島根県からもっともっと出てもらいたいし、そのために路線を張っている部分もあるので」

TSKの単独取材に応じたFDAの楠瀬俊一社長です。
FDAは、2024年に入り、出雲空港の路線をめぐって大きな動きを見せています。
それぞれの狙い、今後の展望について直撃しました。

名古屋空港内にあるFDAの小牧事務所です。

福村翔平記者:
「よろしくお願いします」

楠瀬俊一社長は現在65歳。
日本郵船を経て、FDAの親会社・鈴与グループに入社し2020年6月からFDAの社長を務めています。

静岡便の復活とセントレア便新設の明るい話題の一方、仙台便の廃止…。
それぞれの狙いについて聞きました。

利用旅客数は年間600万人。
セントレアは成田・関西と並ぶ、日本を代表する国際拠点空港です。

FDA・楠瀬俊一社長:
「尾張地方と岐阜の方にとって小牧空港は便利だが、愛知県でも南と東の方はセントレアが便利。そちらのマーケットを開拓したかった」

小牧とセントレア、出雲と愛知県を結ぶ路線が同時に2つ開設されますが、地域的には「住み分け」ができるとしています。
そして、なにより大きいのが…。

FDA・楠瀬俊一社長:
「国際線の便数も多いし、他の国内の地域の便も多いので、セントレアを経由して次のところに行っていただくことも狙いがある」

FDAにとって、出雲便は、高知に続く2例目のセントレア就航。
セントレアを国際線・国内線のハブ空港と位置付け、実績を作りたいFDAにとって、出雲便はその試金石といえる新規路線です。

約3か月の運休期間を経て復活する静岡便。
そもそもなぜ運休の判断をしたのでしょうか?

FDA・楠瀬俊一社長:
「FDAも小さな小さな会社なので、常に路線の評価をしながら会社の運営をしていかないといけない。静岡便は特に冬の搭乗率ががくっと落ちる」

季節的な要因が大きく、夏ダイヤでは復活を決めたといいます。

FDA・楠瀬俊一社長:
「今年の夏は回復するだろうと期待を込めて復活というよりは、お休み期間が明けたと捉えてほしい。来年の冬は夏をみて考えないといけない」

一方、静岡便とは逆に廃止された仙台便。
そのわけを聞くと…。

FDA・楠瀬俊一社長:
「仙台はFDAそのものの認知度が十分ではない。仙台は大きいですから、もうちょっと乗ってもらっても良かったかなとは思うが、そこは我々の努力不足」

FDAにとって仙台からの就航先は出雲だけ。
支店も閉鎖され、事実上の撤退ともいえます。
しかし…。

FDA・楠瀬俊一社長:
「いつか必ず戻ってきますので、少しの間お休みさせてくださいと、こういう位置づけだと私は理解している」

今後の復活に含みを持たせました。
路線の新設、廃止、休止、再開…。
そうした経営的な判断に関わってくるのが「搭乗率」です。

FDA・楠瀬俊一社長:
「円安によるコスト高は大きいので、採算をとれるだけの搭乗率がかつての60%の前半から7割ぐらいまで来ているので、最低限それは確保したい。高いと思います、平均ですから」

就航以来の路線別の搭乗率は静岡60.4%、仙台56.7%、小牧63.2%とこの水準には届いていませんでした。
搭乗率をどのように向上させるか、路線維持に向けた戦略は…?

FDA・楠瀬俊一社長:
「コロナ前と比べてお客さんの中身が変わった。ビジネスでの利用が減った。ポイントは観光ですね。一社では何もできないので地元との方、行政、旅行会社を含めて路線を盛り上げていかないといけない」

村上遥アナウンサー:
FDAにより出雲空港からの「空の道」、さらに広がりそうですね。

福村翔平記者:
路線の維持には、圏域の観光資源の活用など、官民一体となった取り組みがカギを握りそうです。