松江城近くで計画されている高層マンションをめぐり、景観審議会による審査のやり直しが求められている問題です。
審議会の一部の委員が求める再審査に対し、松江市の上定市長は3月19日その請求を退けました。

一方で、市は今後、景観計画の改訂に着手する考えを明らかにしました。

この問題を巡っては松江城近くで計画されている高さ約60メートル、19階建ての高層マンションについて、景観審議会の一部の委員が、「景観を妨げない」とする審議会の判断を撤回し、再度審議のやり直しを求めるという異例の事態を辿っていました。

19日松江市で開かれた会議には上定市長と委員8人が出席。
この中で、上定市長は景観審議会が一度下した判断を無視できないとして再審請求を退けました。

松江市景観審議会・松本光弘委員:
「町の中からみたお城の見え方などそういう観点での話を十分にすべきだった」

一方で、委員はこれまでの協議を振り返り、「松江城から見える稜線の眺望を妨げない」かどうかというひとつの基準のみで判断を求められたことを問題視。
景観計画の見直しを求めました。

松江市景観審議会・實重彩香委員:
「事務局の方でうまく働きかけてくださらなかったので十分な答申ができなかった」

こうした意見を受け、上定市長は今後、高層マンションが乱立しないよう建築物の高さ規制について具体的なルールに作り直す必要性があると伝えました。

松江市・上定市長:
「松江市の景観条例が甘かったというのは認めざるを得ない。景観規制を見直す事をとにかく早く速やかに着手して結論を得たいと思う」

市は今後、景観計画の改訂に着手し、早ければ1年後にも新たな景観ルールを設ける考えを示しています。