地域住民の“救世主”がわずか1年で無念の閉店…スーパー空白地で買い物難民の危機(鳥取)
買い物環境確保の救世主が、オープンからわずか1年で閉店…住民からは不安の声が上がりました。
倉吉市関金町のスーパー「関金ストア」、開店から丸1年が経った3月31日が最後の営業日でした。常連客が寂しそうに店員に声をかけていました。
買い物客:
「とても残念です。また引き続きどこかお店してくださる方があればありがたいなと思います」
「これだけの設備がまたできるかどうか不安。あって便利なので、なくなるとさみしい」
「関金ストア」がオープンしたのは、ちょうど1年前の2024年3月31日。関金地区唯一のスーパーだったJA系の「Aコープ」が、2023年9月に閉店。住民が身近なところで買い物できる環境を守ろうと、地元住民などで作る協議会が、近くの市役所支所の建物を借りてスーパーを誘致、岡山県真庭市の会社に運営を委託し、オープンにこぎつけました。
オープン当初は客足も好調、月に4000人以上が訪れていましたが、背景には総菜などの品ぞろえが、高齢者の多い客層に十分対応できなかったこと。そして仕入れ先などの関係で、倉吉市内のスーパーなどに比べ商品の価格がやや高かったこともあり、年末には約半分に減少。売り上げも伸び悩みました。さらにスーパーの運営会社は、人手不足に。もともと人口が少なく高齢者が多い地域で、継続して働ける人材が確保できませんでした。
2024年10月からは週1日定休日を設けるなどしてしのいできましたが、売り上げ回復、従業員確保、ともに見通しが立たず、営業終了を決断したということです。
わずか1年での撤退に住民からはこんな声も…。
買い物客:
倉吉に出ることに比べたらはるかに近いわけですから、そういうものを優先させるものの考え方というか。それが本当に地元を盛り上げていくことになるんじゃないかな、という気持ちがしています。
住民側にも地域にとって必要な店として「使って支える」姿勢が必要だったと「後悔」の声も聞かれました。
関金地区振興協議会・牧田皓司会長:
やむなく店を閉じなければいけないという状態になってしまったこと、大変不徳のいたすところというか、残念に思っています。(今後は)我々でやれるやり方で考えていくのかなと思っているところです。
住民の熱意で誘致したスーパーでしたが、過疎化や高齢化が進む地域での買い物の場の確保の難しさを浮き彫りにしました。
協議会では、新たな事業者が見つかるまでの間、惣菜などを扱う個人商店に関金ストアの店舗に短期間でも出店してもらうなど、買い物環境の確保に引き続き努めていくとしています。


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