(有)藤里木工所(TSR企業コード:172516307、法人番号:2400602001056、奥州市江刺区田原字蟹沢185、設立昭和57年5月、資本金2600万円、及川雄社長)は7月28日、盛岡地裁水沢支部に破産を申請した。申請代理人は佐々木雅文弁護士(旭日法律事務所、仙台市宮城野区榴岡2−2−11、電話022−292−1168)。
 負債総額は債権者約70名に対して約4億2000万円。

 昭和36年6月、岩谷堂箪笥工房として創業。岩手県奥州市の伝統工芸品である岩谷堂箪笥の主要工程である木地、漆塗り、彫金、金具付けすべての工程を自社で対応していた。また、平成6年1月には大型の展示場と工房を併設した社屋を新築し、観光客の来店増加を目指した。
 その後は、生産能力が高まり業況は活発化したが、設備投資に見合うだけの来客数は増加せず、また消費低迷もあって業績は頭打ちとなり、25年8月期には売上高が9530万円にとどまった。
 近年は、岩手県産品の取扱業者と協力し、全国各地の物産展に参加するなど県外への販路拡大を進め、東京都内の岩手県のアンテナショップや、横浜市内の百貨店に売り場を開設。さらに、岩谷堂箪笥の技法を応用した生活雑貨の通信販売にも力を入れていた。しかし、主力の高級箪笥の販売は伸び悩み、減収に歯止めが掛からず、過去の設備投資に伴う借入負担も重くのしかかり 今回の措置となった。