6月30日、東証1部上場で自動車エアコン用コンプレッサーを製造するサンデンホールディングス(株)(TSR企業コード:270023828、群馬県、以下サンデンHD)と関連4社は、事業再生実務家協会に対して事業再生ADRを申請し、同日受理された。
 サンデンHDは、リーマン・ショック以降、売上高を拡大してきたものの、米中貿易摩擦や環境規制の強化などから中国・インド市場向け販売が低迷。また、2020年に入り「新型コロナウイルス」感染拡大で、グループの海外工場が休業に追い込まれるなど、厳しい業況が続いていた。このため、収益・財務の抜本改善を目指し、事業再生ADRを申請した。
 対象債権者は、金融機関およびリース会社で合計十数行(社)。サンデンHDによると、主要取引行は、群馬銀行とみずほ銀行。ADR手続きによる第1回債権者会議は7月14日で、秋から年内にかけて債権者の合意を目指す。
 30日夜、サンデンHDの担当者は東京商工リサーチの取材に応じ、「債権カットの要請やスポンサーについては今後の検討課題で、現時点で決まっていることはない」という。ADR成立までのつなぎ融資については、「取引金融機関から合意を得ているが、金額など詳細は開示できない」と回答した。
 サンデンHDと同時に事業再生ADRを申請し、受理されたのは以下の4社。
・サンデン・ビジネスアソシエイト(株)(TSR企業コード: 310656338、群馬県)
・(株)三和(TSR企業コード: 270097945、群馬県)
・サンデンシステムエンジニアリング(株)(TSR企業コード: 270161252、群馬県)
・Sanden International (Europe) GmbH(DUNS:315135182、ドイツ)
 なお、群馬銀行は30日、サンデンHDと関連会社に対する債権状況を公表した。それによると、群馬銀行の貸付等は160億9,600万円、ぐんぎんリース(株)(TSR企業コード: 270063110)のリース債権は5億4,500万円。