湾奥の極浅場を釣るマゴチが最盛期!釣趣抜群なハゼエサの釣りで目指せ60cmオーバー!ほぼ周年マゴチを狙う新子安恵比須橋の「だてまき丸」がアツい!

ほぼ周年マゴチを狙う「だてまき丸」の釣り

1_1629855565 新子安恵比須橋の「だてまき丸」は、エサの手配が付く限り、ほぼ周年マゴチを狙うユニークな船宿だ。

舵を取る宮地至人船長は、独立以来15年にわたって、東京湾のポイントを開拓するばかりか、独自のルートでハゼエサの安定供給(かつてはこれがネックだった)を実現して、この魚の釣期の常識を変えた巨匠である。

「コチは、ハゼエサになってからが本当のシーズン。“アタリを育てる”面白さは、何本釣っても飽きないよ(笑)」と船長。

気さくな人柄と教え上手な語り口で、けっして簡単ではないこの釣りのファンを日々増やしてきた人だ。

じつは、がまかつフィールドテスターの田中義博さんもそんな宮地門下の一人だという。

「初めての出会いは、私が大学生のころでした。クロダイのヘチ釣りから、沖釣りに転向したのも宮地船長との出会いがあったからです。マゴチをはじめとして、東京湾の多くの釣り物で教えを受けた、私にとっては、沖釣りの師匠のような存在です」と田中さんはいう。

今回の取材では、田中さんが使い込んでいるLTロッドの、がまかつライブラⅡシリーズと、まだまだ熱いハゼエサのマゴチ釣りのマッチングを探りつつ、宮地船長と田中さんに、この釣りの深層を解説してもらおう。 8a3c6f1d8da82880efa03adf746fdd8a 初秋になってもまだまだ熱い湾奥のマゴチ釣り。

手に合ったロッド選びと仕掛けのセレクト

マゴチ釣りの奥が深いのは、超ベテランといえど、アタリを100%掛けることは難しいことだ。

悪くすれば、一つの失敗から終日微妙な力加減を誤り、本アタリを出すことが出来なくなる。

一方で初挑戦の人が、船長の教えを無心に実践して本命を手にすることもある釣りだ。

「だから手持ち用のロッドは、最適解に個人差があります。私は、手バネでマゴチをやっていたので、M180がしっくりきました。個人的には軟らか目が好きでもML180ぐらいまでと思います」と田中さん。

ラインをPE1号としたのも、微弱な前アタリの感知を優先したもので、ダブルサージェンスノットのループなら直結で十分だという。

「ただしラインのチェックはマメにやってください。マゴチは浅場で50㎝超が掛かる釣りなので、安心感を優先するなら普通は1.5号ですね」。

ハリの選択も微妙だが結構重要な要素ともいえる。

「私は、ロッドに乗せてから貫く(次々項イラスト参照)アワセなので、個人的にはハリ先が少し内側を向いたチヌバリ派です。ただ、これもロッドや人次第。細軸の海津は、エサが弱らずハゼの安定感いいですね」。

なお、ハリスの長さが1.5mでタナはオモリが底から1mというのは、この釣りの黄金比率になると宮地船長。

「潮の速さでハリスの長さやタナを変えるという人もいるけど、糸を立てているから色々変えるのは迷う元だよ。基本を忠実に守ることが一番」というからお忘れなく。
TM0915_tokushuX_14_1629856397 ハゼエサの時期に宮地船長のおススメは、カイズバリ。 TM0915_tokushuX_13_1629856430 14号を基本にエサのサイズでハリを使い分けよう。ハリスはフロロ5号1.5m&三日月オモリ15号の一択 TM0915_tokushuX_12_1629856460 エサのハゼは、口から上顎にハリを抜く。ハゼの正中線にハリ先が出ていないと、誘いを掛けた時に動きが不自然になり食いが落ちるので注意

タナ取り=誘いのコツとアタリを育てる手順

2_1629856552 エサのハゼ、オモリの順で投入したら、竿先を水面に付けた状態でオモリを着底させ、そのままラインを張り水面から1m(だいたい船縁の高さ)に竿先を上げる。

これがマゴチ釣り独特のタナ取りだ。ここから15秒に一回のタナ取りを繰り返すことが最大の誘いになる。

「タナを取りは、スッと落としてスッと上げる。これぐらいキビキビ動かすと、海底のハゼがよく動いてアタリが出る。手持ちの竿を動かすことで、置き竿にもアタリが出やすくなるよ」と宮地船長。

もちろん置き竿も、手持ちの竿に合わせて、できる限りタナを取り直す。

「センチ単位でみれば海底のアップダウンは凄く激しいですからね。水深の変化には最小限のラインを出し入れしてリールで微調整。オモリを海底から1m上げるタナは、秒単位の誘いで死守します(笑)」と田中さん。

首尾よく前アタリが出たら、そこから“アタリを育てる”作業に入る。

「肝心なのは、送り込んだ竿を聞き上げる時に、絶対に強く握らないこと。強く握っていると竿が跳ねて、マゴチがハゼを離してしまうよ。咥えているのが確認できたら本アタリが出るまで、何回でも聞き上げと送り込みを繰り返す。“タコかな?”という感じの微妙なモタレが大マゴチだったこともあるよ」という船長の金言を肝に銘じたい。

取りこぼしを防ぐ 乗せて貫くアワセ方

3_1629856783 扁平で狭く非常に硬い口を持つマゴチは、激しい「本アタリ」が出ても、しっかりアワセを入れなければ、ハリが貫通せずに、水面でのバラシも少なくない。

「だからといって、竿を大きく振り上げるようなアワセはダメだよ。立て過ぎれば、竿のしなりが殺されるから、掛かりが浅ければ口切れでバラす。最悪、竿を折ることもあるよ」と宮地船長。

そこで、お勧めしたいのが、イラストのような、“乗せて貫くアワセ方”だ。

「本アタリが出たらスイープに持ち上げるような気持で、ロッド全体に荷重をしっかり乗せてから、最後に貫く気持ちでロッドを強く立てます」と田中さん。

一種の追いアワセだが、この方法なら最終的なロッドの角度は45度になるので、バットパワーでハリはエサとマゴチの口をぶち抜いてカエシまで貫通し、マゴチ特有の暴力的な引きもブランクが十分に吸収してくれる。

首尾よく掛かれば浅場ゆえに、下手なポインピングは不要。

ロッドの角度をキープしたまま、リールを巻いて水面まで浮かせるのが上策だ。

「あとは、オモリを竿先まで巻き上げてから、ヒラメと同じように、水面直下を滑らせながら静かにタモまで誘導してください」となる。

こうした静と動の見事なコントラストが、極浅場を釣るマゴチ釣りの大きな魅力だ。

秋に向かって、まだまだ熱い、ハゼエサの釣りをあなたもぜひ体験してみよう。

前日の釣りハゼを持参して ライバルに差を付けよう

質のいいハゼを揃えてくれる「だてまき丸」だが、「それでも、前日に釣ったハゼは動きがぜんぜん違う」と宮地船長。

意外にもハゼはブクさえあれば水道水でも十分元気で、むしろ水が腐らないから死亡率も低いとか。

ろ過器を付けて保冷剤等で水温を少し下げれば万全だ。

初秋はハゼの最盛期。ぜひ、釣りハゼでライバルの差をつけよう。

【東京湾・横浜沖】マゴチ 釣行レポート

極浅場だから釣趣は抜群! ハゼエサのマゴチは、 まだまだ熱い!!

TM0915_tokushuX_02_1629857201 マゴチ初挑戦だった多田さん TM0915_tokushuX_04_1629857281 50㎝級の大型は、水面に浮かせた直後が一番危険な瞬間。多田さんの大物は一瞬ネットを蹴ってヒヤリとしたが船長が神業的なフォローで事なきを得た TM0915_tokushuX_03_1629857240 多田さんは、宮地船長のレクチャーのかいもあって、船中第一号で57㎝のグッドサイズ。その後に一本追加で最高の1日となった 94ff68a546844ef04bd761374db1079d がまかつフィールドテスターの田中義博さんにとって、「だてまき丸」の宮地至人船長は、沖釣りのイロハを教わった師匠ともいうべき存在。久々のマゴチ釣りだったが、船長との対話を楽しみつつ3匹の本命にマダコのお土産もついてしっかり結果を出してくれた TM0915_tokushuX_10_1629857566 田中さんは、ライブラⅡのM180を手持ち用に使用。手感度と目感度が高く、タックルの重心が手元にあるのでスペック以上に軽く使えるからマゴチ釣りにも最適だ TM0915_tokushuX_05_1629857373 送り込みと聞き上げを繰り返し「アタリを育てる」のがマゴチ釣り。潮が緩かった当日は、ここまで食い込むのに2分かかったアタリもあった TM0915_tokushuX_06_1629857446 竿頭となった大野さんによる送り込みのフォーム。竿を持つ手にいっさい力が入っていないことに注目。 TM0915_tokushuX_07_1629857460 送り込み〜聞き上げの微妙なテンションコントロールがこの釣りの明暗を分けるのだ TM0915_tokushuX_09_1629857532 小潮ゆえに食い込みが悪いとみた森田さんは、置き竿をたたみ手持ち竿1本にスイッチ。狙いたがわず54㎝。さらに45㎝も追加して作戦成功だった TM0915_tokushuX_08_1629857497 後半に連発を決めて4匹の本命を仕留めた青山さん。マゴチは非常に狭い範囲に密集しているので、短時間に連発もあるのだ TM0915_tokushuX_11_1629857596 当日は、リズムに乗れず苦戦していたベテランの松島さんだが、終了直前に劇的な1本でフィナーレを飾ってくれた TM0915_tokushuX_15_1629857680 今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・新子安恵比須橋「だてまき丸」
新 子安恵比須橋の「だてまき丸」は、厳寒期の一時を除いて、ほぼ周年マゴチを狙うマニア垂涎の船宿である。

そんな船上が、一番熱くなるのがハゼエサで湾奥のピンスポットを狙う今から秋までのシーズンだ。

「昔から、“コチはハゼ釣りから”っていって、ハゼで釣るのが一番面白いんだよ。エサになるものが増えているんだろうね。うれしいことにポ イントは年々広がっているよ」とは、マゴチの巨匠・宮地至人船長。

「だてまき丸」では、ハゼエサを独自のルートで手配し、毎年12月まではこの釣りを楽しませてくれるのである。
 
がまかつフィールドテスターの田中義博さんも、宮地船長のもとで、かつてはこの釣りに入れ込んだ一人。

取材当日は、がまかつ・ライブラⅡとマゴチのマッチングをテストするために船上の人となった。

「久々のマゴチでしたけど、手感度と目感度のバランスがよくて楽しめました。個人的には、マゴチにはM180がおススメです」と田中さん。
 
当日は、マゴチ釣りには不利といわれる潮の緩い小潮だったが、宮地船長は超ピンポイ ントで極浅場をトレースし37〜57㎝0〜5匹(0は一人)の船中10人22匹。

秋に向かって、まだまだ熱い湾奥のマゴチの模様からは目が離せないぞ!

以上の記事は「つり丸」2021年9月15日号の掲載記事です。