静浦沖の夜タチウオシーズンが開幕!連日ドラゴンキャッチ中!波静かな湾内でテンビン釣り、テンヤ釣法、ジギングなど好みの釣り方でチャレンジしよう!

今年も夜タチウオシーズン開幕!

波静かな湾内でテンビン釣り テンヤ釣法、ジギングなど 好みの釣り方でチャレンジ!

カカリ釣りで狙う沼津沖の夜の主力ターゲット、タチウオ

TM0915_tokushu3_09_1629926976 ポイントは陸から急深の地形のため、陸近くがほとんど 東京湾では昼間の超人気ターゲットであるタチウオだが、沼津沖では夜釣りで狙う。

この夜釣りのメリットはまずは、タナが浅いこと。だから、比較的ライトなタックルで楽しめるのだ。

9月は季節は秋だが、気温は高くまだまだ暑い。

沼津沖はカラっとした気候なので夜はじめじめ感少なく涼しく快適に釣りが可能になる。

なにせ、船はアンカーを打ってのカカリ釣りなのでよりのんびりした雰囲気のなか、有意義に半夜を楽しむことができるのだ。

ここ沼津沖でもタチウオは周年狙える魚だが、夜釣りのタチウオは夏から春がシーズン。

例年、8月半ばから開始し、3月いっぱいで終了する。

ポイントは季節によって異なるが夏〜秋時期は沼津港かから西の千本浜前水深50〜60mラインにアンカーを打つことが多い。

季節が進むにつれ静浦港前や淡島方面で狙うようになる。

これも地の利が生かされたもので、陸からは急深であることがポイントになる最大の理由。

少し沖へいけば、水深200mを越える深海となるので深海と浅場を行き来するタチウオにとってはまったく好都合なエサ場であるのだ。

集合時間は夕方16時前後、帰港は23時ごろ

湾内の夜釣りは半夜が主流のスタイルだ。

タチウオ船の場合、どこの船もだいたい16時前後に集合、出船の形態をとっている。

「9月はまだ日が長いし、夜釣りにしてはちょっと出船時間が早いのでは?」と思う人もいるだろう。

これには、実は理由がある。連日、職漁師の船も出ており、場所取りのためにこの時間が設定されているのだ。

もちろん、漁師は遊漁船が現場に到着するころには、すでに場所取りは完了している。

遊漁船もより、いいポイントを確保するための早めの出船なのだ。

ということで、まだ、明るいうちからの釣りスタートとなるが、まったく釣れないわけではない。

状況がよいと開始早々からコンスタントにヒットすることもよくあること。

とくにシーズン初期はドラゴンクラスはこの明るいときのヒット率が高いのだ。

暗くなってからは船の作業灯で集まったプランクトンがきっかけで食物連鎖の海が船の周りに形成。

それによりタチウオが周囲から集まってくる。

こうなるのは、やはり全国共通で20時以降が多く、条件がよいと、入れ食いモードとなるのが夜釣りの魅力のひとつでもある。

タックルは東京湾とほぼ同じ PE2号以上でライトなものを

さて、沼津沖の夜タチウオのタックルだが、竿やリール、仕掛けも東京湾のものとほぼ同じと思ってよいだろう。

テンビン仕掛けのオモリは60〜80号。

ハリスは10号2m1本バリと、ハリスは東京湾に比べて太い。

エサがサバやコノシロではなく、東京湾では禁止されているサンマの切り身が主流だ。

この仕掛けゆえにさまざまなタックルを使うことが可能。

さらに、メインのタナは30m前後からさらに上層とあって、軽量で操作性がよく、穂先の感度がよい2m前後のロッドと小型電動リールの組み合わせがマッチすることがお分かり頂けるだろう。

だが当地では、コマセマダイ釣りが湾内で盛んなのでそのタックルをそのまま使う人もいるが、この環境を生かし楽しむのであれば、できうる限りライトなものを使うことがオススメだ。

ただし、エサ釣りの場合、極細PEの使用は避けたい。

最低でも2号以上を使うようにしよう。

これは、オマツリ時の高切れ防止対策のためである。

まずはエサ付け。クルクルと 回らないように縫い刺しする

e98aacd04e677f60729efa855ed576a9 沼津沖のエサは、サンマの切り身が昔から使われている。ほとんどの船宿でエサを用意してくれる。

ベストの状態にカットしてあるのでそれをハリ付けするのみ。

チョン掛けではなく、皮の端にハリ先をさし縫い刺しする(イラスト参照)。

このとき切り身の中心に刺し抜く。

こうすることでフォール中や回収時、誘い中にエサがクルクルと回るのを防ぐことができる。
TM0915_tokushu3_17_1629927625 エサはこのサンマの切り身が基本

タナを探る釣りを行おう デッドスロー巻き上げが主流

caa8cde8cfbb3a290121e31043e4bc96 釣り方は簡単だ。最も多く行われている釣り方は、置き竿で電動のデッドスロー巻き上げをするというもの。

船長が指示したタナより5mほど余分にオモリを沈めて、ひたすらデッドスローで巻き上げをするのだ。

この動作でタナを広く探れアタリを高確率に出すことができる。

いや、自分は手持ち竿でしっかりと誘ってアタリを出して掛けたい! と思っている人も多いだろう。もちろん、その釣り方もオーケー。

誘い方には確実に効くパターンはない。このあたりも全国共通だ。

手ごわいタチウオとどのように対峙するかは、あなた次第ということだろう。

夜釣りのタチウオは、群れてはいるものの、夜が更けるにつれて、中層から水面まですべてがタナになることもよくある。

だから、決まったタナにこだわらずに広範囲に探る釣りが有効なのだ。

アタリが出てからどう食わせるか いつアワセるかがカギ

夜釣りのタチウオはとにかくアタリは多い。

もちろんそのアタリはタチウオだけではないが、それほどタチウオはたくさんいると思っていい。

だが、アタリが出たといってもすぐにハリ掛かりしない。

いかに、ここから掛けられるかが、この釣りのおもしろいところ。このアタリが出てからが勝負だ。

ではどのようにして掛ける、アワセるのか?

いくつかのパターンを紹介しよう。

まずは、デッドスロー巻き上げ釣法で最も多い方法がコレ。

アタリが出たら、静止させ静かに待つという動作だ。

具体的には、アタリが出たら、すぐに手持ち竿にして、静止。

そして、そのまま静かに待つ。

活性が高いと小さなアタリから強い引きに変わりフッキング。

軽くアワセて巻き上げ開始。

食いが明らかに渋いときは、かなり長い時間待つことになる。

しっかりとエサを食い込んでからアワセを入れるという目論みだ。

この動作でアワセてもフッキングまでいたらないときは、静止させた後、竿を上下させて食い気を促してみよう。

タチウオの食い気を上げるために、静かに竿を上下させるのだ。

まずは、静かにそぉっと聞き上げる。

このとき再び、クンクンクンと引いたら、静止させる。

その後、アタリがなければ、さらに聞き上げる。

聞き上げの頂点、もしくは途中で食いこまなければ、次は静かに落としこんでみる。

タチウオは異なる動きに反応を示し、反射的にエサを食いこむことがよくある。

強いアタリが出たところでアワセをいれるのが、この釣り方だ。

ある程度落とし込んでアタリが切れた場合、エサがほぼ盗られているので、仕掛けを回収し、エサを付け替えて、再投入しよう。

この再投入作業が効果があることも多い。

エサのチェックにもなるし、新エサ投入後のフォールがタチウオに最もアピール力を発揮する。

次にどちらかといえば、活性が高いとき、もしくは極端に低いときのパターンがコレ。

アタリが出てもそのままデッドスローで巻き続けるという動作。

タイラバと同じく、タチウオにエサを追いかけさせて、ハリ掛かりさせるというもの。

アタリが出てからはそのまま巻き続け、大きなアタリが続くようなってから強めにアワセるよう。

これは、タチウオのやる気に頼る釣り方、つまり活性の高い個体を選んで釣るというもの。

夜釣りではかなり有効なので試してみよう。

タチウオテンヤを試してみよう

8b609d16127a233841e6a8a8946dfe7f 沼津沖に新しい釣法、落とし込みサビキや昼のマルイカ釣り、フカセタチウオなどを考案し現場に広めるきっかけを作った研究熱心な「真成丸」の高橋判船長だが、沼津沖でもいちはやく目をつけ取り入れているのが、タチウオテンヤ。

釣り方はすでも東京湾でもブームで定着しているので、そのハウツーを参考にするとよいが、高橋船長は、「タチウオに食わす、というより“引っ掛ける”イメージで釣るといいよ」と話す。

「この釣り方を一度体験するとその楽しさにドハマりするよ」という。

ここ沼津沖の夜タチウオでテンビン釣りの釣り人にまじって楽しめるというのでぜひ初めてという人もここで挑戦してみてはいかがだろう。

釣果的なことをいえば、テンビン釣りに軍配があがる。

それで、お土産は確実に確保できるので、テンヤではサイズ狙い、つまりドラゴン狙いでやってみるといいだろう。

「タチウオはテンヤに付いたイワシの腹を狙って食いにきます。理論的にはそのタイミングでアワセれば、タチウオのほっぺたにハリが刺さるのだけど、小型のタチウオだとスルーしてなかなか掛からないようなんだよね。だから、良型を選んで釣ることができるよ」と高橋船長は話す。 

これに適した竿は8対2調子の操作性のよいもの。

もちろん専用竿が各メーカーから発売されているのでそれを利用するのがベスト。

使用するリールは好みでよいが、道糸は最低でもPE1.5号はほしいという、船長はPE2号を推奨している。

釣り方はほぼルアーのジギングと思っていい。

基本はただ巻き、次にワンピッチジャーク、そして、ストップ&ゴー。

青物ではないので、ときおりエサを食わすための、ストップ(静止)を入れてやることが大事だ。

高橋船長が話す「引っ掛ける」をイメージしてどんな変化でも感じたら、アワセを入れるようする。

もちろん空アワセもアリだ。

繊細なテンビン釣りとは相反したアグレッシブなこのテンヤ釣法。

この両極端な釣りを同時に楽しめるのが沼津沖なのだ。 TM0915_tokushu3_14_1629928165 テンヤは30〜50号を各種用意しよう/テンヤのエサはスーパーなどで購入したイワシ。このようにセットしておくとよい

【沼津・静浦沖】夜タチウオ 釣行レポート

まだまだ暑い初秋は涼しい夜釣りが最高に気持ちいい!ドラゴンまじりで楽しめる 夜タチウオがオススメ!

テンビンフカセ、テンヤ、 ジギングオーケー

TM0915_tokushu3_02_1629929911 波静かな沼津沖の湾内。出船率はすこぶる高い TM0915_tokushu3_01_1629929712 メインのタナは水深30m前後だが、先入観にとらわれず、広いタナを探ることが大切だ TM0915_tokushu3_06_1629930002 釣り仲間で釣行するのにはもってこいの立地にある静浦港。確実な釣果が望める釣り場だ TM0915_tokushu3_05-2_1629929957 連日ドラゴンキャッチ中!! TM0915_tokushu3_08_1629930049 だいたい、16時ごろ出船なので明るいうちにもタチウオは釣れる。ビギナーにも超オススメの釣りものだ TM0915_tokushu3_07_1629930065 タチウオの鋭い歯にはくれぐれも注意しよう TM0915_tokushu3_13_1629930185 明るいうちはボトム付近がタナ TM0915_tokushu3_11_1629930098 エサ釣りではコンスタントにタチウオがヒット。お土産になる TM0915_tokushu3_12_1629930146 入れ食いを体感している地元アングラー「ちょっと今日は前回と違いますけど十分楽しめました」

テンヤもオススメ!

TM0915_tokushu3_10_1629930222 テンヤにヒットしたタチウオ。かなり速い動きにも反応するという TM0915_tokushu3_15_1629930244 テンヤにスルメイカがきた TM0915_tokushu3_16_1629930280 今回、取材にご協力いただいたのは、静岡・沼津静浦港「真成丸」
波静かな湾内でのんびりと夜釣りをしませんか? そう、9月は初秋とはいえ、昼間はまだまだ暑い日が続く。

そんな環境で快適に楽しめる釣りが、駿河湾の最奥部、静浦沖の夜タチウオ釣りだ。

例年、昼間のカツオ釣りが落ち着く、9月ころから来年の3月までのロングランシーズンが開幕するのだが、今期は7月にすでにスタート。

連日まずまずの釣果が記録されている。

「アンカーを打ってのカカリ釣りですから、周りの人に迷惑にならなければ、釣り方はなんでもオーケーですよ。ハリス10号以上1本バリのエサ釣りが基本ですが、東京湾でもブレイクしているテンヤをやってもいいし、ジギングもオーケーです」とは、この夜タチウオを年間のメインメニューにしている沼津静浦港「真成丸」の高橋判船長。
 
だいたい、水深50〜60mラインがポイントなので、水深30m前後を中心に狙っていれば、コンスタントにタチウオがバイトしてくるという。

「タチウオは居食いもするし、全くアタリがとれないことも多い魚。それだけゲーム性が高いんだけど、とくに夜釣りとなるとコレっていう特効薬みたいな釣り方はないんだよね。だから、その日のアタリパターンをいち早く見極めて、広く探ることが夜釣りのコツです。ぜひ、沼津のタチウオ釣りを体感してみてください」と船長。
 
また、湾内のタチウオは市場では高値で取引されるほど美味。

ちょっとこぶりでもおいしい。

この機会に夜タチウオ釣りに挑戦してみてはいかが。

以上の記事は「つり丸」2021年9月15日号の掲載記事です。