マダイの乗っ込みフィーバーで有名な上越・直江津沖は、いま秋マダイの好シーズン!ワラサ&ヒラマサ青物襲来が秋のパターン!青物のなかから大ダイを掛けよう!!

新潟のコマセマダイは秋から春がおもしろい! 青物のなかからマダイを迎撃!!

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今期の秋の海は真冬に継続 低水温激渋りなしの展開へ

TM1201_tokushu4_04_1636149939 妙高の山々はすでにすっかり雪化粧。雪が降ると、朝は気温差により生じた冷たい風が山から吹いてくることもある 上越沖のコマセマダイ釣りは、5月6月の乗っ込み期が全国区なほど有名だ。

それもそのはず、良い日には、まるで釣り掘りのように浅場で良型マダイがヒットするからだ。

しかし、それ以外のシーズンは、高ダナ設定の通常のコマセマダイ釣りとなる。

どちらかといえば、人の動きが示すとおり、乗っ込み期が上越のコマセマダイ釣りとのイメージが多くの人たちに強くついていて、通常期はいわゆるマダイフリークのみの期間になっているが、実際は、この期間が非常に楽しい。

なぜなら、マダイを浮かせて釣ったり、仕掛けアレンジを試行錯誤しながら釣ることができるからだ。

釣果情報をみると、あまり釣れていない、乗っ込み期と比べれば数は少ないだろうが、魚影の濃さはお墨つき。

きちんとやった分だけ結果を出せるフィールドなのだ。

11月以降の日本海はいわゆる、冬将軍の到来で大荒れになることが多く、ひと昔前は沖釣りそのものが休漁期だったが、近年は地球温暖化の影響か、様子が異なっている。

水温が下がりきらないために、真冬でも出船できれば、秋のようにマダイが釣れる海になっているのである。

シケの合間の貴重な凪ぎの日中はマダイ日和であることが多い。

実際、出船できれば爆釣デイ! ということが珍しくない。

今秋の様子はというと、「マダイの群れはたくさんいるようなんですが、今秋はとにかくワラサとイナワラ、イナダが多い。これら青物たちをさけてマダイを狙っている状況です。いっそのことイナダ・ワラサ船にしたら、大フィーバー間違いないんですけど(笑)。魚がヒットするとあまりにもバレるので、自分で正体を暴いてやる! と思い竿出したんです。そしたら来たんですよ。いつもの引きのヤツが。あげると6.2㎏の大ダイでした」というのは、直江津港の老舗「第二八坂丸」の竹内敏幸船長。

マダイの数より圧倒的に青物が多いことがマダイの釣果が少ない理由というのだ。

しかし、これから春までロングランだが、ドンっと5㎏を超える大ダイが来るのが直江津沖の魅力。

しかも、引きのパワーは乗っ込み期とはくらべものにならないくらい強い。

そんな大ダイだが、ヒットしてもなかなか獲れないのもマダイフリークたちを刺激する一因となっているのだ。

実際、大ダイと思われる引きは、乗船者のほとんどが体感しているのも事実。

逃げていったそれがワラサやヒラマサかもしれないが、確実に大ダイがいるという事実もかわりはない。

こんな状況、青物は少なくなるかもしれないが春まで続くというのだから、これからの季節の凪ぎの直江津沖のマダイ釣りのチャンスを逃さないわけにはいかないのである。

ポイントは人工魚礁 周辺がメイン

1_1636149086 さて、直江津港の遊漁船がこれからの季節にマダイに攻めるポイントは大きく分けると3ヵ所だ。

直江津沖と柿崎沖の魚礁周り。

そして、有間川沖の岩礁帯周辺がそれ。

ポイントの水深は魚礁周りが50〜70m前後。岩礁周りが50〜60m前後。

これら魚礁や根の近くには、魚が集まりやすいので本命魚もいるがゲストのエサ取り魚が多い。

ベイトも多いので必然的にワラサやヒラマサなど青物も回遊している。
TM1201_tokushu4_03_1636149982 夜明けの直江津沖は、太陽は八海山付近からあがる。空一面幻想的な景色が広がる

ハリスは全長12m。高ダナ 設定のオキアミコマセ釣り

通常の上越沖のコマセマダイの釣り方は他の海域とかわらずで最大の特徴は高ダナ設定であること。

タックルは竿は長さ2〜3mのコマセマダイ用。これにリールは小〜中型電動を組み合わせる。

道糸はPE4〜5号が200mあればよい。

ビシは、プラビシもしくはステン缶。オモリは80号を使用。

上越沖マダイ釣りでは、1回につき少量のコマセで十分なので大きなサイズのプラビシやステン缶は必要なし。

ステン缶であれば、細身、もしくはオモリ80号のLT用、、プラビシであればFLサイズの80号でよい。

仕掛けはテンビンを介して2㎜径長さ1mのクッションゴムを付け、その先に2段もしくは3段テーパーのハリスを全長12m接続。

ハリス長の基本は12mだが、15mくらいまでは伸ばしてよい。

ハリはマダイバリの10〜11号前後。

青物が多いときは掛かり重視の細軸は避け、軸がしっかりとしたハリを選択。ハリ数は1本で十分だが、慣れている人は2本バリでもオーケーだ。

付けエサはオキアミ2匹抱き合わせが基本。

エサ取り魚が多いときは、オキアミ1匹掛けでもよい。

さらには、エサ取り対策としてオキアミ型ワームも実績大だ。

カラーはリアルなオキアミカラーはむろん、朝イチなどはグローなどにも実績がある。

いろいろと試してみよう。

重い仕掛けを駆使してエサとマダイが出会う確率をアップ

2_1636150034 上越沖では、船長の指示ダナは、底から低くても20m上、だいたい底から30m前後が基本。

上越沖ではマダイの群れの濃さゆえに、いかにマダイに“ハリに付いたエサ”を高確率で見つけさせるかがカギ。

だから、いかにゲストにエサを盗られずにマダイにそのエサを近づけられるかが釣果を左右する。

つまり、エサがそのままで長い時間アタリダナに入っていれば、おのずと釣果が上がるのだ。

だから、当地で標準となっている“重い仕掛け”でタナに付けエサを確実にかつ早く届かせることが大事だ。

具体的には2段もしくは3段テーパー仕掛けがそれ。ハリスの長さのバランスは人それぞれだが、それぞれの接続部品であるウエイトスイベルやスイベルは重いのが特徴だ。

さらに、ハリのチモト付近にガン玉を打ち、または重目のビーズを付ける人もいる。

軽い仕掛けは有効かどうか?

重い仕掛けでなかなか釣れないときは、軽い仕掛けにするとよいときがある。

上越沖でもむろんそれは同様だ。だが、条件がある。

魚礁や根の近く、もしくはその真上などを流しているときは、軽い仕掛けではまんまとエサ取り魚たちの餌食となってしまう。

だから最低条件として、「エサ取り魚が少ない」環境下のみ、軽い仕掛けを使うようにしよう。

ビシを指示ダナから5m落としそこから上げてタナで待つ

釣り方はほぼ周年同じだ。

まず船長の指示ダナプラス5m下までビシを下ろし、そこからゆっくりと指示ダナまでビシを巻き上げるだけ。

極端なことをいうと、コマセはここでまかなくてもよい。

この巻き上げ時にコマセを出すなら軽くシャクり振り出すくらいでよい。

ここでは、オキアミコマセとハリスの先の付けエサを同調させるということではなく、マダイたちにオキアミの味を覚えさせるだけなので、コマセは少量でよい。

指示ダナまでビシをあげたあとは、置き竿でもしくは手持ち竿で静かにアタリを待つのがここの釣り方だ。

誘うなら最強は やはり落とし込み

3_1636150340 越エリアでも最強の誘いは、落とし込みだ。

活性の高いマダイの群れが船下に入ってきたときにこの誘い行うと高確率でマダイを掛けることが可能だ。

それを知るには、船長が反応が出ましたよ」「いい反応になりましたよ」などのアナウンスがそれ。

そのタイミングで誘い動作をすぐに行うか、自前の探見丸で情報を得よう。

しかし、魚探反応にはマダイだけでなくウマヅラやフグ、小ダイなどのゲストも含まれるので、誘い動作のあとは早い回収を意識し、エサチェックを確実に行うとよい。

実際の落とし込み動作は、基本的指示ダナからゆっくりと道糸をリールから指で引き出す方法。

50㎝下げて数秒止め50㎝下げる、20㎝ずつ小刻みに落とす、1m下げてしばらく待ち、1m下げるなどがそれ。

誘う範囲は指示ダナから1〜3mの範囲でよい。

そして船長の指示ダナより5m下には絶対にビシを落とさないようにしたい。

ビシを下げすぎると浮いたマダイたちが下へ沈んでしまうからだ。

また、指示ダナより上でしばらく待ち、タイミングで指示ダナ付近に落とし込むのも有効だ。 TM1201_tokushu4_18_1636150446 マダイは魚探に反応がもちろんでるが、出ないときもよく釣れる

潮の流れは基本的にゆるい だからアワセは大き目に

上越沖では潮の流れは基本的にゆるいことがほとんど。

だから、竿先にアタリが出たら大き目にアワセを入れるようにしたい。

なぜなら、潮の流れがゆるいと食った魚の動きも緩やかなことが多く、ハリは口からすっぽ抜けることが多いからだ。

アワせることで、魚は必至な抵抗行動になる。

そうするとしっかりフッキングにいたることが多いのだ。

【新潟県上越・直江津沖】秋マダイ 釣行レポート

ワラサ&ヒラマサ 青物襲来が秋のパターン!

その青物のなかから 大ダイを掛けよう!!

TM1201_tokushu4_21_1636151206 指示ダナはだいたい底から20m上だ TM1201_tokushu4_01_1636150653 この強烈な引きを頻繁に味わえるのが秋の上越のマダイ釣りの最大の魅力だ TM1201_tokushu4_06_1636150705 こんなやり取りが船上で頻繁に行われたが… TM1201_tokushu4_07_1636150751 マダイがヒットするとあちこちで同時ヒットした。これがマダイの宝庫、直江津沖のポテンシャルだ TM1201_tokushu4_20_1636150779

パワフル& 美姿マダイを キャッチ!

TM1201_tokushu4_08_1636150845 松江さんは待望の大ダイをゲットしてニンマリ TM1201_tokushu4_05_1636150726 スーパー常連の松江さんは、見事3.5㎏の美形マダイをゲット TM1201_tokushu4_12_1636151033 上越・直江津沖は、いま秋マダイの好シーズン a7218aed5fd2d34c44bf3f6c5b1a818f レギュラーサイズは食べごろばかり TM1201_tokushu4_09_1636150882 原田名人もナイスサイズキャッチ TM1201_tokushu4_13_1636151074 数釣れるマダイは1㎏前後が多いがお土産になる TM1201_tokushu4_a_1636151093 TM1201_tokushu4_b_1636151104 ワラサやヒラマサ、サワラは青物の定番 TM1201_tokushu4_14_1636151132 TM1201_tokushu4_15_1636151165 青物をすべて持ち帰ると大型クーラーは満タンになってしまうほど TM1201_tokushu4_c_1636151250 今回、取材にご協力いただいたのは、新潟・直江津港「第二八坂丸」
マダイの乗っ込みフィーバーで有名な上越・直江津沖は、いま秋マダイの好シーズンを迎えている。

海は高水温が継続し、海の中はまだまだ夏の気配がムンムン。

とはいうものの、陸上は冬の入口。

目の前に広がる山々たちはすでに雪化粧が施され、着々と厳しい冬が近づいている。

その海のなかの夏から秋への移行期間が青物のなかからモンスター級のマダイを引き当てるシーズンなのだ。

「どのポ イントもマダイはいるんですけど、なにせワラサやイナワラなどの青物たちが多すぎてしまい、マダイより先に青物がヒットしてしまうんですよ。いっそのこと、ワラサ乗合なんてしたら、船長としては楽でいいでんすけどね。毎年この時期にあるんですけど、青物の引きと勘違いするような強烈な引きをする大ダイがまじります。5月6月の乗っ込み期とは比べものにならなにくらいに魚は引きます。ハリス5号6号もいともたやすく切っていく大ダイもいます。もちろん切っていくやつにはワラサやサワラなどの青物もいますが、明らかに大ダイというヤツはなかなか簡単には釣れないんですよ」と話すのはこのコマセマダイ釣り得意とする直江津「八坂丸」の竹内敏幸船長。

「切っていくヤツの正体を暴きたいと思い自分の竿を出したら、先日、6.5㎏の大ダイを釣りましたよ。そいつもやたらめったらと引きました」と船長。
 
マダイ釣り師からはなにかと敬遠されがちな青物たちだが、引きも食もかなり楽しめる。

本命マダイも1㎏前後サイズなら数釣りも可能だ。
 
釣果情報の注目度は乗っ込み期に比べれば、ほとんどの釣り人がノーマークであろう秋の上越沖だが、この季節はやればやるほどハマってしまう。

さあ、あなたも積極的に大ダイ狙いにチャレンジしてみよう。

以上の記事は「つり丸」2021年12月1日号の掲載記事です。