沼津湾の夜タチが好調継続中!沼津静浦港「清時丸」では10月下旬現在もトップ30〜40本、いい日には60本以上を釣る日もあるなど釣れ続いている。

波静かな湾内で置き竿釣法で お手軽に釣れる夜タチウオへ

TM1201_report5_07_1636286202 ポイントにはまだ明るいうちに到着。このとおり風光明媚な景色が目前に広がる 沼津湾の夜タチが好調継続中と聞き、沼津静浦港の「清時丸」へと釣行した。
 
沼津湾内は夜ヤリ、夜ムギ、夜ジンドウ(マルイカ)に夜タチウオとほぼ周年夜釣りが楽しめるエリア。

昨年今年とイカ類は不調だが、その分タチウオがほぼ一年を通して釣れるようになって来た。

「清時丸」はこれら夜釣りを得意としている船宿で、私は一昨年5月の夜ムギイカ以来2年半振りの訪問だ。

ハリがない!その犯人は、やはりサバフグ

shikake_054_1636285901 当日の釣り客は4人、手伝いで船長の友人の漁師さんが乗り込み、私を入れて6人での出船となった。
 
釣り場はゆっくりと10分少々走った千本沖。

協定の16時ちょうどにアンカーを下ろす。
 
内浦湾内は開始時間の決まりはないが、千本沖は16時までアンカリングできない決まりということだ。

「水深60m。50〜40でやってみて」で釣りを開始すると、一投目から竿を押さえ込むようなモタレアタリが出る。

しかしハリ掛かりには至らず仕掛けを回収するとハリがない。

こんなことを二度三度と繰り返し、ようやくハリに掛けたのは「やっぱり!」のシロサバフグ。
 
右舷ミヨシの酒本さんは簡易カットウ仕掛けに替え「サバフグ退治」とばかりに連発させていた。

「タチウオが入って来て活性が上がればフグはいなくなると思うけど、水中ライトはフグを寄せるから外して」と船長。

船長の友人は「今日の食い出しは5時半か6時頃かな」と竿を出すことなく身体を休めている。
 
17時半を過ぎ辺りが暗くなって来た頃に本日の第一号。
 
左舷トモ2番の山田さんが中型サイズを抜き上げる。

続いて自分にもアタリが出てハリにも乗ったが、タチウオにしては引きが弱く、上がって来たのはカマス。

美味しい方のアカカマスだからクーラーにしっかりキープ。

「このところ船中何匹かまじるよ」と船長だ。

ようやくフグ以外の魚たちの活性が上がり始め、タチウオタイムの始まりかと思われたが、この後は沈黙のダンマリタイム。

フグの波状攻撃も沈静化したのが幸いといえば幸いだが…。

完全に暗闇に包まれるとタチウオが食い始めた

TM1201_report5_11_1636286107 エサはこのサンマが定番 それでも19時近くになり完全に暗闇に包まれるとタチウオが食い始めた。

なかでも好調なのが船長の友人氏と右トモの竹松さん。

二人とも置き竿で、「上の方まで誘い上げるとフグの餌食になるので、50mで静かに待つようにしています」と竹松さん。

これを聞き私も置き竿で臨むも、私にはアタリが来ない。

というかアタリまで待ちきれない。

他の釣りでは置き竿大好きな自分ではあるが、タチウオに関しては何故か誘って誘って掛けたい派なのである。
 
だが肝心のその誘いのパターンがつかめない。

誘い幅を狭くリールも1/6回転ほどと細かくねちっこく誘うとモタレアタリは多く出せるのだが、ハリ掛かりに持ち込める率が低い。
 
それではとちょっと派手目なノーテンションフリーフォールを試すと、いきなりハリ掛かりする飛び付きもいるが、アタリは減って結果釣果も伸びない。
 
あーでもないこーでもないの試行錯誤もタチウオ釣りの面白さで、ペースは鈍いながらポツポツと数を伸ばしてはいたが、残り時間も少なくなったところでテンヤ釣りを試してみることにする。

これまで「フグに取られたら痛い」と封印していたが、せっかくエサも道具も持ち込んだのだから&ペースの悪さに業を煮やしてやけのやんぱちでの選択でもある。

封印したテンヤを試すと…

で、これが自分としては大正解。

電動リールでデッデスロー巻きをしながら、竿先をチョンチョン揺らして止め、叩いて止め、を繰り返していると一投目から竿先のテンションが抜けるアタリ。

一発目はアワセ遅れも(そんなに早くアタルとは思っていなかったので)、次のアタリにはバッチリとアワセが決まって指3本と型には不満も気持ちの良い1本が上がる。
 
その後も3連釣もあるなどアタリは活発。

ただしフグのアタリも多い。

しかしフグもエサだけを狙って来るようで、心配されたテンヤのロストはなかった。

難点はフグがテンヤに掛かると、皮がしっかりしていてハリが外しにくいことくらいだ。
 
望外の好釣さにラスト1時間近くテンタチに夢中になり、あっという間に沖揚がり時間を迎えた。
 
結果私の釣果は16本。船長の友人氏と竹松さんは30本近い釣果だったようだ。
 
この日は指2.5本〜3本級の小型も多かったが、三枚におろし大葉と梅肉を巻き込んでのテンプラ、じっくりと素揚げにし塩コショウ&粉チーズもしくは手羽先揚げのタレにからめれば骨ごと食べられるなど筆者的には歓迎。

「回遊してくる群れ次第で、そのうちまたドラゴン級も出るようになると思うよ」という沼津湾内の夜タチウオ。

これからも十分に楽しませてくれそうだ。 

また周辺の根には滅法詳しく、主に春先のターゲットではあるが根魚釣りも大得意としているのでこちらも楽しみ。

ベテラン船長とののんびり仕立て船フィッシング超オススメですよ。

【静岡・沼津沖】夜タチウオ 釣行レポート

タナは浅く置き竿釣法で ビギナーにもオススメ

TM1201_report5_01_1636286602 秋の夜だからこそ、夜タチウオ釣り!
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秋の夜長は沼津の夜タチ! 

今期は7月下旬に開幕し10月下旬現在もトップ30〜40本、いい日には60本以上を釣る日もあるなど釣れ続いている。

「ちょっと来るのが遅いよ。少し前はドラゴン級がバンバン釣れてたんだよ。今も釣れてるけどちょっと型が小さくなったねー。まあこれも群れ次第でまたデカイのも釣れ出すと思うけどね」と沼津静浦港「清時丸」の清水國明船長。

沼津湾のタチウオは日中深場に居て、暗くなるとエサを求め浅場に回遊してくるのだと言う。
 
したがって暗くなってからが勝負で実釣4時間足らずの釣り。

それでこの釣果だからいかに魚影が濃いか分かるだろう。
 
釣り場の水深は60〜70mでタナは30〜50mくらいとビギナーにも釣りやすい。

食いが立てば置き竿で釣れることも良くあって、こんなところもビギナーにオススメの所以でもある。
 
またオマツリなど他の人の迷惑にならなければテンヤやルアー釣りもOKと、色々な釣り方への挑戦、中級者の腕磨きにも絶好。

魚影が濃くアタリの多い釣り場は上達への近道だ。

「タチは最近一年を通して釣れる釣り物になってきたよねー。今年はどうか分からないけど、しばらくはやる予定だからぜひ遊びに来て下さいよ」と船長。

そうそう取材日はタチウオ同様サバフグも高活性でハリをよく取られた。

水温低下と共に居なくなると思われるが、仕掛けやハリの予備は多めにご用意を。

以上の記事は「つり丸」2021年12月1日号の掲載記事です。