次はSDGsの実現に向けた取り組みを紹介するシリーズ「未来へつなごう!福の島」今回注目するのは、「飢餓ゼロに」と「つくる責任つかう責任」です。食べられるのに廃棄されてしまう規格外のフルーツを救おうと、ジュースの移動販売を始めた姉妹の思いに迫ります。

20日、福島県郡山市のとある駐車場に現われた色鮮やかなキッチンカー。慌しく準備を進めるのは2人の女性です。いったい何を販売するのでしょうか。

「フレッシュジュースのキッチンカーになります」

コールドプレスジュース専門店「Juice(ジュース)Stand(スタンド)MG(エムジー)」福島県郡山市の目黒耀(あき)さん、華(はな)さん姉妹。移動販売は妹の耀さんが中心に手がけ、姉の華さんがサポートしています。

販売しているのは、モモやリンゴ、ブドウなどのフルーツジュース。一見、普通に見えますが、実は・・・

ジューススタンドエムジー・目黒耀さん「この果物はB級品とか市場に出回らないものを使ってコールドプレスジュースとして販売しています」

傷や色づきなどを理由に市場に出荷できなかったいわゆる「規格外」の果物を原料にしたジュースを移動販売しています。その原料を提供しているのは、目黒さん姉妹の祖父母。福島県伊達市霊山町で農園を営んでいて、モモやブドウ、リンゴなどを首都圏を中心に出荷しています。

この日は、あかつきの収穫と出荷作業に大忙しでした。選別されて、出荷するモモとは別の箱に入れられていたのは、市場に出荷することのできないいわゆる「規格外」のモモ。味には、問題がないにも関わらず、傷や色づきを理由に廃棄されるもので、山積みとなっていました。

祖母・斎藤真弓さん「(規格外のモモは)全部食べる人にあげたり処分します。もったいないですよね、もったいないね」

こうした果物たちを救いたいと立ち上がったのが、孫の目黒さん姉妹です。

ジューススタンドエムジー・目黒耀さん「これすべて販売されないモモで、全部畑に捨てちゃうモモなんですけど、全然食べてもおいしいモモですごくもったいないので私たちがジュースにしようと思いました」

今年4月、クラウドファンディングで活動資金を募り、2か月で目標を上回るおよそ410万円の支援が集まりました。このお金をキッチンカーの整備に充て、移動販売を始めることにしました。SDGsの目標のうち、「飢餓をゼロに」と「つくる責任つかう責任」の2つにつながる取り組みです。

9月20日、ついにお店をオープンさせました。子どもから大人まで次々とお客さんがやってきます。この日使っていたのは、おばあちゃんのあのモモです。

ジューススタンドエムジー・目黒耀さん「これはあぶくまです。ちょっと甘みは抑えられているようなモモ。(一杯でどれぐらいのモモを使いますか?)今のは大玉と小玉だったので、基本的には中玉で2個分ぐらいですかね。子どもから大人まで次々とお客さんがやってきます」

福島県郡山市から来た人「おいしい」

福島県郡山市から来た人「モモがそのまま飲み物になったみたいな感じでおいしいです」

ジューススタンドエムジー・目黒耀さん「私たちのキッチンカーのコンセプトが「福島の魅力を全国に」という形なのでまずは県内の皆さんに福島県の果物の美味しさを伝えていきたい」

2人は、おばあちゃんとおじいちゃんの思いも込めておいしいジュースと笑顔を届けます。それぞれのジュースは、Mサイズ500円で販売していて、季節によってメニューは変わるということです。今後も福島県郡山市を中心にイベントなどに出店する予定で、9月23日は福島県郡山市朝日のベスト学院BHS本部校で販売を行うということです。