今週末から来週にかけて、日本列島は前線の影響で大雨となるおそれがあります。特に西日本では警報級の大雨となる可能性があり、土砂災害や河川の増水に警戒が必要です。

気象庁の週間天気予報によりますと、14日(土)から15日(日)にかけて前線が西日本から東日本付近を進む見込みです。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むことで前線の活動が活発化し、16日頃にかけて西日本を中心に大雨となる所がある見通しです。前線の活動の程度によっては警報級の大雨となるおそれもあります。

衛星画像 12日午前6時半 気象庁

特に注意が必要なのは、これまでの大雨の影響で地盤が緩んでいる西日本の地域です。気象庁は「西日本ではこれまでの大雨の影響で地盤が緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるおそれがある」と指摘しています。

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南シナ海の台風と熱帯低気圧の動向は…

不安定な天気をもたらす背景には、複数の気象のじょう乱の存在があります。11日午前9時に発生した台風第1号は南シナ海を西北西に進んでいて、12日も北西に進み、13日には海南島付近を北上、14日には華南に進む見込みです。

また、11日午後3時に発生した熱帯低気圧がフィリピンの東を北西進しています。この熱帯低気圧は12日に台湾付近へ、13日には華中付近へ進み、14日には温帯低気圧の性質を帯びながら朝鮮半島付近に進む予想です。

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衛星画像 12日午前6時半 気象庁

前線の位置と今後の動き 【日本列島横断】

12日は上空5820m付近では、前線が華中から西日本・東日本太平洋側を通り日本の東へとのびています。

この前線は12日に九州付近から日本の南を通って日本の東へのび、13日には朝鮮半島付近から西日本を経て日本のはるか東へのびる見込みです。

14日は熱帯低気圧が温帯低気圧化して朝鮮半島付近に接近するのに伴い、日本付近では次第に不明瞭になると予想されています。

実況天気図 12日午前3時 気象庁

大気不安定で激しい雨に注意 

前線に向かって熱帯低気圧周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込むため、南西諸島と西日本では14日にかけて、東日本では14日に大気の状態が不安定となります。

このため、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。

気象庁は「土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒」するよう呼びかけています。また、「落雷や突風、局地的には竜巻などの激しい突風に注意」も必要です。

週明け以降は高気圧の影響で回復の兆し

週間予報によりますと、16日(月)から17日(火)にかけては高気圧が日本の南に張り出し、前線が日本海から北日本付近を通過する見込みです。

18日(水)も引き続き高気圧が日本の南に張り出すと予想されています。

沖縄・奄美地方は14日から15日にかけて雲が広がりやすく雨の降る所がありますが、16日から18日はおおむね晴れる見通しです。一方、北日本から西日本にかけては、引き続き曇りや雨の降る日が多くなりそうです。

予想天気図 12日午後9時 気象庁

今後の雨の動きを3時間後ごとのシミュレーションで見ていきます。

12日(木)雨の動きシミュレーション

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13日(金)雨の動きシミュレーション

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14日(土)雨の動きシミュレーション

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