■通販なし 「家族でやっている家業」で黙々と…
続いて、100年前のグルメ本でなんとも江戸っ子気質を感じるお店を発見。それが「もなかの空也堂」です。

「富豪大官であろうとも、もしくは権勢名門であろうとも、決して配達の注文には応じない『お望みとあらば店までお出で』の一本調子」と、なんとも強気な印象。
調べると、上野にあったお店は、現在は「空也」の名で銀座に移転していることが判明。しかも…。
「店のホームページには『発送・配達・通信販売はいたしておりません』と書いてあります。100年前から変わってないということなのでしょうか?」

予約しないとほぼ買えないほどの人気。
「50年くらい来ていて、ずっと変わらないおいしさ」
「うちの祖母の時代からあったわけですよね。オンライン販売もされていないので、ここに買いに来るしかない」
「あした、娘の結婚のごあいさつがあるので、こちらの最中をお渡ししようかと」

100年以上愛されている皆さんのお目当てが空也最中。サクッと焼き上げた焦がし皮の中に自家製のつぶしあんがたっぷりです。
「皮が香ばしいですね。ねっとりしたあんこで上品な甘さ。素材がすべておいしい」

今から141年前に上野で創業。第2次大戦後の1949年に銀座へ移ってきました。
ここで、100年前のグルメ本に書かれていた“強気な営業”についての真相を現在の5代目店主・山口彦之さんに聞いてみます。

「“お望みとあらば店までお出で”の一本調子と書いてあります」
「生意気な店ですね」
「100年前はどういう方針だった?」

「今でもそうなんですけども、どちらかというと商売っ気のない店。黙々とお菓子を作って売ってたのかなと」

一貫して配送をしない理由は、輸送時の型崩れや時間が経つことで味を落としたくないから。一日約8000個、その日に売り切る分だけの製造にこだわっているといいます。

「(先代は)大きな会社じゃない企業じゃないよ、家族でやってる家業だよと。目の届く範囲でしっかりしたお菓子作りが続けられたらなと」


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