鳥取県・日野川では今月にアユ漁が解禁されたが、アユの数が6年前の600倍になっている。さらに今年はマグロも豊漁で、新潟県佐渡市ではクロマグロが例年の50倍水揚げされている。

■釣り人歓喜!2時間で100匹

鳥取県 日野川
鳥取県 日野川

 網の中で勢いよく跳ねている大量の魚、清流の女王“アユ”だ。

 短時間で50匹のアユを釣り上げた男性、さらに、一緒に来ていた友人の網の中を見てみると…。

合わせて100匹以上を釣り上げる
合わせて100匹以上を釣り上げる
釣り人
「2人合わせてこれですね。100(匹)あるよ」

 合わせて100匹以上を釣り上げ、ご満悦の2人。

「ものすごく(今年は)アユを見る、この辺(川を)歩いているとね、いっぱい見える」
鳥取県西部を流れる
鳥取県西部を流れる

 全長77キロメートル、鳥取県西部を流れる日野川。今年初めてアユ釣りをした親子も、すぐに親子でアユをゲット!わずか30分で親子2人合わせて30匹のアユを釣り上げた。

 なぜ、これほどまでアユが多く釣れるのか?

日野川水系漁業協同組合 森下尊士さん
「ここ10年ぐらい、ほとんど日野川では天然遡上(そじょう)のアユが確認できなかった…」

 そう話すのは、アユの生育や調査を行っている森下さん。

“砂が多い川”を整備し…
“砂が多い川”を整備し…
森下さん
「この日野川は“砂が多い川”で、その砂がアユの産卵の邪魔をする。アユが産卵する場所を人の手で整備をしてあげる作業を継続的に行って、その効果が出た」
小石に卵を産み付ける
小石に卵を産み付ける
人の手で砂を除去
人の手で砂を除去

 アユは産卵する際、小石に卵を産み付けるが、その場所に砂があると卵を産まなくなってしまう。それを防ぐため人の手で砂を除去。長年の努力が功を奏し、今年はなんと…。

去年14万匹→今年109万匹
去年14万匹→今年109万匹
鳥取県栽培漁業センター 田中秀一主任研究員
「(今年の遡上は)300万匹を超えまして、一番悪い時は5000匹程度でありましたので、比較しますと600倍」

 日野川のアユを使った県内の料理店は、このように話す。

県内の飲食店
「天然のアユは今年はよくとれているとは聞いています。(養殖より入る量は)天然多いかな…」

 さらに、日野川だけでなく県内の別の川でもアユの遡上数が増加。

田中主任研究員
「本当にどこもアユだらけ、むちゃくちゃ多い状況。なかなか見ないくらい遡上のいい年になっている」

 そのアユを使った料理店も今年の天然アユの多さに…。

「今年は心配しなくて良さそう」
「今年は心配しなくて良さそう」
店主
「今年はものすごく稚アユの遡上が非常に見えたので、すごい豊漁なんじゃないかなっていうふうに思いました。(天然アユが)入る量が非常に限られる年が続きましたので、今年は心配しなくて良さそう」

 炭火でじっくりと焼き、こんがりときつね色に仕上がったアユの塩焼き。

ディレクター
「身がとってもふっくらしていて、かむたびに甘みを感じる」

 これからシーズンを迎え、さらなる豊漁の期待が膨らむアユ。

■キハダマグロ例年の10倍 激安に

キハダマグロ
キハダマグロ

 一方、海では。千葉県銚子港に水揚げされた大量の魚、それはキハダマグロ。名前の通り、体の色が黄色みがかっていることから、「黄肌マグロ」と呼ばれている。

 ベルトコンベアの上を、重さ40キログラムほどのキハダマグロが次々と流れていく。

「これは20トンくらい。あと(午前)9時に来るのが30トンぐらい」
今年5月は800トン
今年5月は800トン

 去年5月の水揚げ量は71トンだったが、今年5月は800トンと10倍以上に。続々と水揚げされていくキハダマグロ。市場には、キハダマグロがはみ出すほど入ったカゴがずらりと並ぶ。

 その味は、身がしまっていて、淡白な味わいが魅力。

新鮮なまま…
新鮮なまま…

 朝に銚子で水揚げされたキハダマグロは、新鮮なままその日のうちに都内のスーパーへ。

店員
「当店自慢の銚子港のキハダマグロいかがでしょうか。いらっしゃいどうぞ。もちもち食感が格別です」

 冷凍されることなく、生のマグロとして並んだキハダマグロは、この日限りのおすすめ商品として安く販売。

東武ストア水産部 中島輝課長
「通常の2倍から3倍売れています」

 次から次へと売れていくキハダマグロ。客はこのように話す。

「手が出しやすいです。安いと思います」
「あっさりしていて食べやすい。前に購入した時もおいしかった」