台湾東部の沖合で3日朝、マグニチュード7.7の大きな地震が発生し、これまでに9人の死亡が確認されました。

■各地で建物倒壊 土砂崩れも

台湾東部の花蓮市では建物が斜めに傾き、今にも倒れそうな状態となっています。地震が発生した時、大量のほこりを巻き上げながらビルが傾いていきました。建物は9階建てのアパートで、建物の中にいた女性が地震の瞬間の衝撃を語りました。

救助された女性
「全部が倒れてきて何もできなかった」

現地メディアによると、女性1人がこの建物の下敷きになり亡くなったといいます。

同じ花蓮市内、別の場所でも建物が傾いていました。1階は完全に潰れ、バイクが下敷きに。誰が中に残っているか分からない状況です。

この建物に設置された防犯カメラの映像には、建物から一斉に人が飛び出していく様子が映っています。地震が起きたのは午前8時前。1階には朝食専門店が入っていて当時、営業中でした。潰れた建物に一時取り残された人も何とか逃げることができ、けが人はいなかったといいます。

震源は花蓮市の沖。気象庁によるとマグニチュードは7.7で、元日の能登半島地震を上回る規模です。日本と同じく地震地帯に位置する台湾。今回の地震は、2000人以上の死者を出した1999年の地震以来の規模と伝えられています。

急峻な崖が続き、それが観光の目玉にもなっている花蓮県。各地で崖崩れが発生しています。線路にも岩が落ち、山のあちこちから土煙が上がりました。

今回の地震による死者は9人。いずれも花蓮県で、少なくとも7人は落石に巻き込まれたといいます。道には岩が散乱し真っすぐには走れない状態です。道路が完全に崩落したところもありました。

■中心都市・台北でも…大きな揺れ

震源から100キロ以上離れた台北でも大きく揺れ、台北市内を走る列車は緊急停車しました。

乗客
「とても揺れたので事故かと思いました」

その後、ほとんどの路線では運転が再開されましたが、台北近郊の新北市では、鉄道の高架橋が横にずれる被害が出ていて、全線での運転再開は時間がかかる見通しです。

地震が起きたのは朝のラッシュ時間帯。多くの乗客が線路脇を歩いて避難することとなりました。

新北市では倉庫が倒壊する被害も出ています。

地元住民
「かなり揺れた。家の物がたくさん倒れたが、家族みんな無事だった。私たちは幸運だった」
「山が崩れたようでした。全体が崩れました」

沖縄県にも一時、津波警報が出る事態となった今回の地震。台湾北東部の港では、引き波で漁船が流されていく様子が確認されています。1メートル近い津波を観測した場所もありますが、人的被害が出たとの情報は入っていません。

花蓮県では152人が倒壊した建物などに閉じ込められています。現地の気象当局は、今後3〜4日以内にマグニチュード6.5〜7の余震が起きる可能性があるとして警戒を呼び掛けています。