【熱海土石流】最後の不明者遺族ら自宅に花を手向ける 県は不適切な盛り土について一転して具体的な場所を公表へ 静岡県
熱海市の土石流災害で最後の行方不明者の遺族らが5日、流された自宅の前で花を手向けた。一方、県内の不適切な盛り土について県が一転して具体的な場所を公表する方針であることがわかった。

熱海市の土石流災害で最後の行方不明者の遺族らが5日、流された自宅の前で花を手向けた。一方、県内の不適切な盛り土について県が一転して具体的な場所を公表する方針であることがわかった。

2021年7月に発生した熱海市の土石流災害では2023年1月、最後の行方不明者だった太田和子さんの骨が見つかり犠牲者は災害関連死を含め28人となった。

5日、和子さんの葬儀を終えた長男・朋晃さんら遺族が訪れたのは和子さんが流されたとみられる伊豆山の自宅付近。朋晃さんらは花を手向け静かに手を合わせた。

(太田和子さんの長男・朋晃さん)

「お帰りですよね やっと家へ家はないけど家があった場所に帰ってこられてお帰りなさいという気持ち」「供養もできたのでこれからは自分の事を前を向いてやっていこうと思う」

一方、県内196か所の不適切な盛り土について、県が具体的な場所を公表する方針であることがわかった。これまで県は土地所有者が特定されるおそれがあることなどを理由に“非公表”としていたが、盛り土の危険性を住民に周知する必要があるとして方針を変えたという。不適切な盛り土の具体的な場所は2023年5月、盛り土規制法の施行にあわせ公表する方針だ。