三保「東海大学海洋科学博物館」終了惜しむ声が多く寄せられる 博物館が決めた今後の方針とは?【静岡市清水区】
「三保の水族館」として県民に親しまれてきた静岡市清水区の東海大学海洋科学博物館は今月で「有料入館」を終了する。しかし、惜しむ声が多く寄せられたことをうけ博物館が決めた今後の方針とは?

「三保の水族館」として県民に親しまれてきた、静岡市清水区の東海大学海洋科学博物館は3月で「有料入館」を終了する。しかし、惜しむ声が多く寄せられたことをうけ、博物館が決めた今後の方針とは?

静岡市清水区三保に1970年にオープンした東海大学海洋科学博物館。一番の目玉はオープン当時、日本最大と言われた全面ガラス張りの巨大水槽。駿河湾に住む生きものたちを中心に、約400種類、5000匹の生物が展示され、年間20万人が訪れる人気スポットとして多くの県民に親しまれてきた。しかし、2022年6月、設備の老朽化を理由に2023年3月で「有料入館」を終了することを発表した。

今週、海洋科学博物館を訪ねると…

(増田大記 記者)

「三保の水族館は、祝日ということもあり多くの家族連れで賑わっています」

「有料入館」の終了を前に魚たちを一目見ようと、館内には多くの人が…

3月に入り客足が増え、多い日は一日2500人程度が来場しているという。

(小学生)

「サメとか大きな水槽を見に来た」「楽しい」

(園児)何を見に来た?

「ウツボです」「かっこよかった、歯」

中には神奈川から来たという高校生も!

(神奈川の高校生)

「今月末までで一般公開が終了するという話だったので」「その前に一回来ようかなと思って来ました」「広いし解説とかが細かくて面白い」

館内には博物館の歴史を振り返った特別展示コーナーも設けられ、訪れた人は50年の歴史をかみしめていた。

(スタッフ 青木 聡史さん)

「(市民から)今までありがとうという手紙をいただいたり」「大人の方からも、子どものときに来て、今は子供たちと来てます、と」「地域のいろいろな方に愛された博物館なんだなと感じます」

併設している「自然史博物館」も3月で「有料入館」を終了。4月以降は学校などの施設見学のみ受け入れる予定だったが…終了を惜しむ声が多く寄せられたため、5月以降は「海洋科学博物館」のみ、人数に制限をかけたうえ完全予約制で展示を継続するという。

(スタッフ 青木聡史さん)

「いろいろな声をいただいた中で、トータル的に1階だけでもオープンするということになりました」「規模は少し縮小されますけど、少しでも多くの方に見ていただきたいと」

5月以降は毎週木曜日から日曜日のみ入場可能で、4月4日からホームページで予約を開始するという。