【土石流】被災後1年8か月 遺族ら黙とう捧げ犠牲者を悼む 静岡・熱海市
28人が亡くなった静岡・熱海市の土石流災害から3日で1年8か月。被災地では最後の行方不明者だった太田和子さんの遺族らが黙とうを捧げた。

28人が亡くなった静岡・熱海市の土石流災害から3日で1年8か月。被災地では最後の行方不明者だった太田和子さんの遺族らが黙とうを捧げた。

被災地には太田和子さんの長男・朋晃さんが訪れた。

(太田朋晃さん)

「やっとここへ月命日に足を運ぶことができるようになりました」

2021年7月、熱海市伊豆山で起きた土石流災害をめぐっては、2023年1月、行方不明となっていた太田和子さんの骨が見つかり、犠牲者は災害関連死を含め28人となった。2月、警察署で和子さんの骨を受け取り捜索を続けた警察などに感謝の思いを述べた朋晃さん。3日、土石流が起きたと通報があった午前10時半ごろにあわせ、被災者や遺族らと黙とうを捧げ犠牲者を悼んだ。

(太田朋晃さん)

「今まで多くの皆さんがここで手を合わせてくれた事に感謝しながら私もきょう参加した」「やっと見つかって私自身一安心というかほっとしたような気持ちでこれから母の供養もできるし少しづつ前に進んでいかなければいけないと思う」

一方、土石流の要因とみられる盛り土をめぐっては県が行政代執行で残った土砂の撤去を進めていて、熱海市は夏ごろに原則立ち入りが禁止されている伊豆山地区の警戒区域を解除する方針。