【新型コロナ】8日 5類移行で県内の反応は…(静岡)
流行が始まってから約3年。新型コロナへの対応は大きな転換点を迎えた。感染症法での位置付けが8日から「5類」に移行し、静岡県内でも様々な変化が。

流行が始まってから約3年。新型コロナへの対応は大きな転換点を迎えた。感染症法での位置付けが8日から「5類」に移行し、静岡県内でも様々な変化が。

これまで新型コロナは感染症法での位置付けが、重症化リスクや感染力が高い“2類相当”に分類されていたが、8日から、季節性インフルエンザと同じ「5類」へ移行した。初日、静岡市では…。

(白鳥貴久 記者)

「午前8時、静岡駅前の地下です。新型コロナはきょうから5類へ移行しましたが、ほとんどの人がマスクを着けています」

“5類”への移行により、今後はコロナ患者の外来や入院での検査や治療は、保険診療となり自己負担が発生する。また、コロナ患者に対する「外出自粛要請」はなくなり、個人の判断に委ねられるほか、濃厚接触者の特定も行われなくなる。コロナ禍が始まって3年。大きな転換点を迎えたことに街の人は…。

(20代男性)

「外にいるときや空調がしっかりしているところでは外していきたい」

(20代女性)

「つけた方がいいかなという気持ちはあるが、自分は率先して外していこうかなと思う」

県内の商業施設でも「5類」移行への対応が…。

7日 夜、松坂屋静岡店では、閉店後に、入り口にある検温用のサーモグラフィーやビニールカーテンなどが撤去された。

(松坂屋静岡店広報 鏡 詩織さん)

「マスクで口元が見えない中での接客だったり表情の制限というのがあったのが、より百貨店らしい接客やサービスなど笑顔でのおもてなしが出来るのではと思っています」

これまで通り、店舗入口での消毒液の設置は継続されるが、従業員のマスク着用については個人の判断に委ねるという。

一方、医療機関では制限が緩和。藤枝市立総合病院では、8日から入院患者との面会が再開された。久しぶりの対面で、面会に訪れた家族からは喜びの声が聞かれた。

(面会に来た人)

「顔が見れるのは安心だし、色々話もできて、状態がよく分かるので本当にありがたい」

この病院では主治医が許可した2人までが、1回15分以内の面会が可能で、マスク着用や消毒、問診などが必要だという。

一方、静岡県などによると8日に県内で発表された新たな新型コロナの感染者は260人。これまで毎日行われていた新たな感染者数の発表も8日が最後になる。今後は、県が指定した139か所の医療機関で感染動向を把握する「定点把握」になり、全ての感染者を集計せず発表も週に一度になる。今後、感染状況を正確に把握することが難しくなるが、県感染症管理センターの後藤センター長は、感染者が増えてきた時には「必要に応じて対策を行ってほしい」と話す。

(県感染症管理センター 後藤幹生 センター長)

「特に5月は感染者が増えてくると思う、大きな感染者数の増加が始まった時に県の専門家会議と相談して、感染拡大注意報と言ったようなアラートを出しますので、その時には、マスクとか換気とかしっかりした対策をお願いしたい」

「5類」への移行をきっかけに、私たちの生活も変化することになるのだろうか。