ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月〜金曜 昼12時00分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。

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4月20日(木)は、茨城県北茨城市で昼めし旅。この町の名産のひとつがアンコウ。常磐沖は餌となるプランクトンや小魚が豊富で、それを食べて育ったアンコウは脂がのっていると評判です。また北茨城市といえば、茨城県のブランド和牛・常陸牛も有名。特徴は、きめ細かなサシと柔らかな肉質、そして風味の良さ。ここ数年、アメリカや東南アジアにも輸出され、日本国内のみならず海外でも高い評価を得ています。そんな北茨城市をご飯調査するのは、ものまねタレントのりんごちゃんです。

蒲焼風!自然薯のモチモチ焼き


山の中にいる、ある名人に会うため、その約束した方のもとへ。「土の中に宝物が眠っている」という山縣繁一さんは、自然薯(じねんじょ)を探す名人! 畑でも自然薯を栽培している山縣さんは、北茨城市自然薯研究会の会長でもあります。

辺り一帯は山縣さんの私有地で、自然薯が自生する場所もだいたい把握しているとのこと。自然薯は探して掘るのにかなり手間がかかり、見つけるのも困難。そのため市販されることはあまりなく、希少価値が高いそうです。油圧ショベルで1メートルほど堀ったら、最後は手掘り。掘り始めて30分ほどして、ようやく自然薯が出てきました。貴重な自然薯掘りの様子を見せていただいたところで、例のお願いを…、

「あなたのご飯見せてくださ〜い」!

交渉成立!

ご自宅へ伺い、妻・ミツエさんの調理を拝見しました。

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1品目は、近所のお友だちからいただいたという新物のタケノコを使って、大根や昆布などを加えたタケノコの煮物に。さらにタケノコにニンジン、椎茸などを合わせてカツオのきいた醤油出汁で炊き上げたタケノコご飯も。具材をよく混ぜたら、茹でて刻んでおいたインゲンを加えて彩りを添えます。

2品目は、菜の花のゴマ和え。この菜の花は畑にできていたもので、繁一さんが収穫しました。菜の花は一度茹でて砂糖、醤油で味付け。ゴマで和えたら出来上がり!

最後に、自然薯を使ってもう1品。まずは自然薯の皮をむき、すりおろします。ちなみにキッチンペーパーで包んで持つと滑らないそうです。ねばりのある自然薯を、オリーブオイルをひいたフライパンで軽く炒めたら、フタをして蒸し焼きに。ほんのり焼き目がついたところで蒲焼用のタレを表面にぬります。さらに砂糖を少々かけて焼いたら、青のりをふりかけて、いただきます。

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こちらが山縣さん家のお昼ご飯!

お名前にさん付けで呼び合い、終始仲睦まじいやりとりをしていたお2人。これからもご夫婦仲良くお元気で! 自然薯の意外な食べ方を教えていただき、ありがとうございました!

白菜とネギを入れた野菜の甘味凝縮ギョウザ


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続いては、北茨城市でアポなしご飯調査! 訪れたのは、明治25年創業の和洋菓子店「風月堂菓子舗」。北茨城周辺の特産品「常陸大黒(黒豆)」を使ったお店の名物「常陸大黒パイ」を堪能したところで、例のお願いを…。

「あなたのご飯見せてくださ〜い」!

交渉成立!

閉店後に再び訪れ、ご自宅でご飯作りを拝見します。

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まずはギョウザ作りから。白菜をみじん切りにしたら塩を合わせ、余分な水分を出します。そしてネギもみじん切りに。豚ひき肉を塩、コショウ、ニンニク、ごま油、醤油で味付け。そこに水抜きした白菜とネギを加えて混ぜ合わせます。

実家が中華料理店のりんごちゃんのもギョウザの皮包みをお手伝い。ギョウザは、ごま油をひいたフライパンに水を加え、蒸し焼きにします。フタをしておよそ6分、きれいに出来上がりました!

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こちらが小野さん家のご飯。

焼きギョウザのほか、豚肉をもやしと炒めて鶏ガラスープの素、オイスターソースで味付けした料理も並び、中華風のメニューに。ギョウザ作りのお手伝いをしたりんごちゃんもご相伴にあずかり、「うま〜い! 白菜が甘〜い」と大喜び。名物のお菓子とおいしいご飯をごちそうさまでした!