日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎え、アポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分〜)。今回のテーマは「優しすぎてごめんね YOUのおせっかいが止まらないよSP!」。心温まるハートフルなYOUばかりの95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

記事画像(取材:2022年12月)

空港で声をかけたのは、イタリアから来た陽気なママ・ガブリエッラさん(74歳)と、宮崎県在住歴16年の娘・パオラさん(39歳)。ママは、パオラさんが2カ月前に始めたローマ料理のお店を手伝おうと、ローマから3カ月間滞在の予定で来日したばかりだ。
「ローマの家庭料理だから黙っていられないかもね。お店の雰囲気とかもいろいろチェックしないと」と、初来店&チェックを楽しみにしている。気になって取材をお願いすると、承諾してもらえたので密着決定! スケジュールの都合で、ヤバDが急きょ空港に駆けつけ、担当を交代して宮崎へGO〜!

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宮崎空港で、かわいい孫たちと義理の息子・アキラ(40歳)さんとも合流し、午後8時30分にはご夫婦のご自宅へ。が、ママはいつもの習慣で、靴のまま家にあがりこんじゃった…(笑)。

慌てて靴を脱いだママは、リビングでさっそく洋服やおもちゃのプレゼントを配り、小学生〜3歳の3人の孫たちは大喜び。もちろん夫婦やお店用にも、たくさんのプレゼントが! パオラさんがお店を出すと告げた3年前から年2回、段ボール3箱分の飾りや食器(店内用)などがどっさり届くそう。そう、ママはプレゼント魔だったのだ! 「つい買っちゃうの。もう嬉しくて嬉しくて。自分が店をオープンしたような気分なの」と、成功を全力で応援している。

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翌朝9時、いよいよ自宅から車で約5分の店『ラ・マジカ』へ。ワクワクが止まらないママは店内に入ると、「ブラボー! ステキなお店ね」と歓喜の第一声。ゆったりしたスペースに客席は約20席、雰囲気を盛り上げるしゃれた食器や装飾品は、もちろん90%がママからのプレゼント品だ。パオラさんは「もうたくさんもらったから大丈夫よ」と訴えるが、ママは「何、遠慮してるの!?」と、全力プレゼント応援をゆるめる気はゼロ!

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パオラさん夫婦の出会いは16年前。東京のイタリア料理店で、シェフとアルバイトの関係だった。そこでアキラさんの猛アタックにより、ふたりは結婚。そんな義理の息子がローマの実家を訪れると、ママはたくさんの手料理もごちそうしてくれたという。そのうちママの美味しいローマ料理に惚れ込んだアキラさんは、日本で店を出したいと考えるようになり、修業のためローマへの留学を決意。これがレストラン経営の第一歩になった。

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老舗料理店での無償の修業を終えた後は、アキラさんの故郷・宮崎市に店をオープン。順調だったが、店の周囲には見渡すかぎり田畑が広がっている。ママは「とても落ち着く眺めだけど、お客さんは来るのかしら…」と、やっぱり客足が心配なようだ。

ついにオープン当日がやってきた。はたして、お客さんは来てくれるだろうか…?
すると11時30分のオープンと同時に、お客さんがすぐに来店を始めた。続々と車で訪れ、席はあっという間に満席に!

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ちなみにローマは海に面していないので、肉やチーズ料理が多く、濃い味が特徴だ。代表的な料理は、豚ロースを白ワイン・バターで炒めた家庭料理「サルティンボッカ」(豚肉のソテー)。また、牛テールを赤ワインとトマトソースで4〜5時間煮込んだ「コーダ・アッラ・ヴァッチナーラ」も人気だ。「3回ほど予約してやっと来られた」というお客さんたちは、こうしたローマ料理に舌鼓。大好評の様子を目の当たりにしたママも、ホッとひと安心だ。

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ランチ営業が終了すると、「カルボナーラ食べましょう。私大好きなの」と、試食をリクエスト。アキラさんは、リガトーニ(ショートパスタ)を羊のチーズソースにからめた、渾身のカルボナーラをふるまった。さて、本場の味と認めてもらえるのか…、気になるママの評価は?

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「ブラボー! こんなに美味しく作れるのは、イタリアでも一握りのシェフだけだわ」と大絶賛!アキラさんも、「お母さんに美味しいと言っていただけたら一番嬉しいです」と笑顔に。ママがパオラさんに、「結婚してよかったね」と伝えたところで、密着は終了。

アキラさんは「地域密着のお店にしていきたいと思います」と、パオラさんは「イタリアの文化もみんなに知ってもらえたらなと思っています」と抱負を語ってくれた。そんな夫婦を応援するママは、こんなひと言を。まだまだ推し活は続きそうだ(笑)。これからも、宮崎でローマの味を伝え続けてね〜!