「明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017」と銘打たれた、浦和レッズvsドルトムントが、15日に埼玉スタジアム2002で行われ、3-2でドルトムントが勝利を収めた。

日本を代表するクラブの浦和と、世界でも有数の強豪クラブであるドルトムントが激突した魅力的な一戦。注目されたスターティングメンバーでは、浦和がGK西川、3バックには、槙野、遠藤、森脇、中盤は宇賀神、武藤、柏、阿部、関根、興梠が並び、最前線にはラファエル・シルバが入った。

一方、過去に選手としてジェフユナイテッド千葉に在籍した経験を持つピーター・ボス新監督率いるドルトムントは、GKにヴァイデンフェラー、4バックにはバルトラ、ピシュチュク、シュメルツァー、トプラクが入り、中盤はシャヒン、ローデ、カストロの3選手、3トップにはオーバメヤン、シュールレ、プリシッチが並んだ。豪華な顔ぶれを揃える中、負傷中の日本代表MF香川真司は欠場となった。

序盤からギアを上げてかかる浦和は、5分にラファエル・シルバが左サイドからドリブルで仕掛けると、ボックス内で相手に倒されるが笛は吹かれず。一方のドルトムントは焦ることなく対応し、虎視眈々とゴールを狙う。

次第にボール保持率を高めていくドルトムントは14分、敵陣中央左からのFKの場面で、クロスにバルトラが頭で合わせる。しかし、クロスバーに直撃しゴールならず。その直後には左ウイングのシュールレが、ボックス手前左からボールを巻いてゴールの右上隅を狙うが枠の外へ。

ドルトムントの素早いプレスを前に、なかなかボールを持つことができない浦和。だが、一瞬の隙を突いてチャンスを作る。22分、右サイドの関根がパスを受けると、ゴール前にグラウンダーのクロスを送る。ニアに走り込んだ武藤がこれに合わせるが、右ポストを叩く。

勢いに乗る浦和の攻撃はさらに続く。24分、右サイドから遠藤がクロスを送ると相手DFにクリアされ右からのCKに。このCKでキッカーを務めた柏木が左足でクロスを送ると、興梠が相手を背負いながら右足で合わせネットを揺らし、強豪相手に先制点を奪った。

その後は一進一退の攻防が続く中、36分のドルトムントの右CKの場面ではクロスのこぼれ球を拾ったバルトラが、ボックス内から狙うが右に外してしまう。直後の37分には、敵陣中央からの遠藤のロングパスを受けた宇賀神が、ボックス左に侵入し、ゴール前のラファエル・シルバに折り返す。フリーだったラファエル・シルバはダイレクトで合わせるが、GKの正面に打ってしまい、ビッグチャンスを台無しに。前半終了間際の44分にも浦和は右CKから、最後は武藤がボックス左からシュートを放つが、サイドネットに外れ、追加点には至らなかった。

両チーム合計8選手を代えて臨んだ後半。57分に、後半頭から出場したエムレ・モルがボックス手前の右からシュートを放つが、GK西川がファインセーブ。直後の58分には、GK西川からのロングパスに抜け出した関根がGKヴァイデンフェラーと一対一の好機を迎えるが、背後からのチェックに遭い、ゴールならず。

中盤での潰し合いが目立ってきた後半半ば、昨夏加入した19歳のトルコの新星モルが違いを見せる。76分、カストロのパスを受けたモルは、ドリブルでボックス右に侵攻。DF槙野のチェックに遭いながらも、スピードとボディバランスを生かして切り込み、ゴールに流し込んだ。

同点に追いついて勢いを増すドルトムントは、直後の79分に再びモルが魅せる。ボックス左の深い位置でボールを拾ったシュメルツァーがボックス内にいたモルに送ると、若きトルコ代表は左足を振り抜きネットに突き刺した。

逆転を許してしまった浦和は、同点ゴールを奪おうと前がかりに攻めていく。すると85分、左CKを得た浦和は、キッカーの高木がファーサイドへクロスを送ると、これを遠藤が頭で合わせ、試合を振り出しに戻した。

だが、浦和の喜びも束の間、直後の88分にボックス右のシュールレにボールが渡ると、角度のないところからゴールのニアを狙った鋭いシュートで、ドルトムントが世界屈指の強豪の意地を見せつけ、勝ち越しに成功した。

激しい打ち合いとなった試合はこのまま終了。先制しながらも打ち負けた浦和は、攻撃面で堂々と渡り合うも課題の守備が耐え切れず、強豪相手のアップセットはならず。一方、モルの2ゴールなどで見事逆転勝ちを収めたドルトムントは、ボス新体制で初勝利を飾った。なお、ドルトムントは3日後に中国で行われるプレシーズンマッチでミランと対戦する。