『鈴木啓太 引退試合』が17日に浦和レッズの本拠地である埼玉スタジアム2002で行われた。REDS LEGENDS(浦和OB主体)vsBLUE FRIENDS(鈴木と同じ時代に日の丸を背負った仲間たち)は、4-4のドローに終わっている。

REDS LEGENDSは、“ミスター・レッズ”福田正博や“野人”岡野雅行、元クロアチア代表で2005年の1年間を浦和で過ごしたマリッチが先発。ギド・ブッフバルト監督が指揮を執り、ゲルト・エンゲルスがコーチを務めた。一方のBLUE FRIENDSは、真打の鈴木啓太がスタメン。阿部勇樹や細貝萌のほか、中村俊輔、岩政大樹、山岸範宏がスタート起用された。チームを率いるのは岡田武史監督。コーチとして反町康治、小倉勉がベンチ入りした。

(C)CWS Brains,LTD.
プレーごとに歓声に包まれる埼玉スタジアム2002。REDS LEGENDSの“野人”岡野が幾度もの縦突破で会場のファンを沸かせる中、BLUE FRIENDSは中村を中心とした組み立てで主役の鈴木に多くボールを集めていく。16分には、その鈴木がファンを魅了する。右サイドからのクロスに反応した鈴木がトラップからドリブルに持ち込み、対面の室井市衛を攻略。その抜き切った流れから右足のシュートを決め、BLUE FRIENDSが先制する。

25分に鈴木の一挙手一投足で会場を沸かせるBLUE FRIENDSは、再三のピンチをGK山岸範宏の好守で阻止。30分には、鈴木のシュートがこぼれたところを巻誠一郎が押し込み、BLUE FRIENDSが突き放した。続く43分には、鈴木が中村の縦パスと共に相手のハイラインの背後を取ると、GKをも抜いてボールを無人のゴールマウスに。福田の度重なる決定機潰しが目立ったREDS LEGENDSとは対照的に、鈴木の活躍が際立ったBLUE FRIENDSが3点リードで試合を折り返した。

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巻き返しを狙うREDS LEGENDSは、後半の頭から鈴木がチームに加わり、ワシントン、ポンテ、小野伸二、ネネ、田中マルクス闘莉王、坪井慶介、アレックスら錚々たる面々と共演。ワシントン、闘莉王がゴール前に飛び込む迫力満載の攻撃がなかなかゴールに繋がらず、停滞感が漂うが、59分にポンテが払拭する。味方とのパス交換で狭いスペースを抜け出したポンテがGKも攻略。REDS LEGENDSがようやく1点を返した。

すると、REDS LEGENDSは64分、再三のチャンスを不意にしていたワシントンがボックス中央からのシュートチャンスを確実に決めて、BLUE FRIENDSとの点差を1点差に。続く68分には、鈴木のパスをボックス中央で受けたポンテが右足シュートをゴール右に決め切り、REDS LEGENDSが同点に追いついた。さらに、71分にはポンテの浮き球を右ポスト前のワシントンがプッシュ。REDS LEGENDSが試合をひっくり返して見せる。

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しかし、86分には、BLUE FRIENDSがPKのチャンスを獲得。岡田監督は、前半にREDS LEGENDSでプレーしていた岡野をPKキッカーとしてピッチに送り込む。敵ながらワシントンの指示を受けた岡野の右足シュートがゴール左に突き刺さり、BLUE FRIENDSが試合を振りに出しに戻した。すると、岡野はいつしかの代表を彷彿とさせるような全力ダッシュから岡田監督と抱擁する“ジョホールバルの歓喜”を再現。ファンへのサービスも忘れない。

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結局、鈴木の引退試合と銘打たれた一戦は、4-4のドローで終了。試合後には引退セレモニーが行われ、最後には胴上げも行われ、大きく盛り上がったまま終了した。

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鈴木啓太は一旦裏に下がったものの、大勢の浦和レッズサポーターの呼びかけに答えて再登場。ゴール裏の中心部まで侵入した鈴木啓太は、大勢の浦和サポーターとともに“We are Diamonds”を大熱唱。最後までサポーターへの思いを見せ、感動のまま引退試合は幕を閉じた。
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REDS LEGENDS 4-4 BLUE FRIENDS
【REDS LEGENDS】
ポンテ(59、68分)
ワシントン(64、71分)
【BLUE FRIENDS】
鈴木啓太(16、43分)
巻誠一郎(30分)
岡野雅行(88分)