明治安田生命J1リーグ第20節が5日に行われる。今節注目の対戦カードの一つは、同日19時キックオフの4位・川崎フロンターレ(勝ち点35)と11位・FC東京(同26)の多摩川クラシコ。今回で30回目を数えるダービーマッチだ。

◆両者白星のみを欲する多摩川決戦
J2時代から激闘を繰り広げてきた両雄による多摩川クラシコ。ここまでの対戦成績は、川崎Fが13勝7分け9敗とリードしている。今シーズンの順位においても、川崎Fが4位に対して、FC東京は11位。川崎FがFC東京に勝ち点差「9」をつけて上を行く情勢だ。それでも前回対戦は、FC東京が川崎Fに3-0で完勝。川崎Fにとって、悲願のタイトル獲得に向けても、宿敵相手にダブルを許す訳にはいかない。対するFC東京にしても、調子を上げるキッカケを掴みたいところ。熾烈を極めることは間違いないだろう。

◆前回対戦はFC東京が圧勝
ちなみに、両者の前回対戦は、3月18日に味の素スタジアムで行われた第4節。前半から一進一退の攻防が繰り広げられる中、76分にFW阿部拓馬(現・蔚山現代)のクロスがオウンゴールを誘い、FC東京が先制する。さらに、FWピーター・ウタカが追加点を奪うと、後半アディショナルタイムに昨シーズンまで川崎Fに在籍していたFW大久保嘉人が恩返し弾を決めて、3-0でFC東京が勝利した。

◆崩壊した守備立て直しで連勝街道“再開通”へ〜川崎フロンターレ〜
ホームでのダービーマッチを前に、守備面で不安を抱えて迎えることとなった。今シーズン、強力な攻撃陣を支えてきた堅守が、5失点を喫した前節のジュビロ磐田戦(2-5)で崩壊。特に、55分に3失点目を喫すると、59分、61分と立て続けに得点を許す大崩れぶりだ。この結果、連勝は「3」でストップし、順位を4位に下げた。前節に続く黒星となれば、一気に優勝争いから後退する。守備面の立て直しを図り、前回対戦のリベンジを果たしたい。

◆光明差した新システムで上位浮上のきっかけに〜FC東京〜
ここ5試合で白星がなく、苦しい時期を抜け出せずにいるFC東京。その中、前節のアルビレックス新潟戦(1-1)では、従来の[4-2-3-1]から中断期間中にテストした[3-1-4-2]のシステムを採用した。すると、時間の経過とともに守備には安定感、攻撃には躍動感が生まれた。最下位相手に勝利できなかったのは痛恨だが、停滞していたチームにかすかに光明が見えたのも確か。ダービーマッチでダブルを達成することができれば、大きな自信にも繋がるだけに、6試合ぶりの白星で上位浮上への巻き返しを図りたい。

【予想スタメン&フォーメーション】
◆川崎フロンターレ[4-2-3-1]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:チョン・ソンリョン
DF:エウシーニョ、谷口彰悟、エドゥアルド、車屋紳太郎
MF:大島僚太、エドゥアルド・ネット、小林悠、中村憲剛、登里享平
FW:阿部浩之
監督:鬼木達

川崎Fは常用の[4-2-3-1]。主力メンバーにケガ人もおらず、万全の態勢でダービーマッチに臨むことになるだろう。また、磐田に5失点を喫した守備陣もテコ入れせず、前節と同様のDF谷口彰悟とDFエドゥアルドのセンターバックコンビで改善を図る。1トップには、前回対戦時にはまだフィットしきれていなかったMF阿部浩之が務める。

◆FC東京[3-1-4-2]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:林彰洋
DF:徳永悠平、丸山祐市、山田将之
MF:高萩洋次郎、室屋成、小川諒也、橋本拳人、米本拓司
FW:ピーター・ウタカ、中島翔哉
監督:篠田善之

従来の[4-2-3-1]ではなく、前節から採用し始めた[3-1-4-2]を継続。4カ月の負傷離脱が発表されたDF森重真人の代役は、前回上々のJ1デビューを飾ったDF山田将之が引き続き担うことになりそうだ。そのほか、アンカーにMF高萩洋次郎、インサイドハーフにはMF橋本拳人、MF米本拓司の配置を予想。負傷明けの大久保嘉人はベンチスタートとなりそうだ。そのため、2トップにはFW中島翔哉がピーター・ウタカの相方を務めることになるだろう。

【キープレーヤー】
◆MF谷口彰悟(川崎フロンターレ)
Getty Images
前回対戦のリベンジへ鍵を握るのは、川崎Fが誇るディフェンスリーダーの谷口だ。いかにピーター・ウタカに自由を与えず、スピーディな選手が多いFC東京のカウンターを寸断できるか。前節の磐田戦で影を潜めた堅守を再び蘇らせることができるかに注目だ。

◆FWピーター・ウタカ(FC東京)
(C)J.LEAGUE PHOTOS
FC東京のキーマンは、前回対戦で2得点に絡んだピーター・ウタカ。ボールを保持されることが予想される中、持ち前のスピードと突破力でどれだけカウンター時の脅威となれるかがポイントだ。求められることは先制点。川崎Fの乱れを誘い、勝利への手掛かりを掴みたい。