明治安田生命J2リーグ第33節のツエーゲン金沢vs名古屋グランパスが17日に石川県西部緑地公園陸上競技場で行われ、ホームの金沢が3-1で勝利した。

前節、大分トリニータを相手に競り負けた名古屋は3戦未勝利で4位に転落。4戦ぶりの白星を目指す今節は、前十字じん帯断裂で今季絶望となった新井に代わって櫛引を3バックの一角で起用。その一方で、体調不良から快復した青木が先発に復帰するなど、若干のメンバー変更を行った。

対する降格圏の21位レノファ山口と勝ち点5差の19位に位置する金沢は、3連敗で10戦未勝利と厳しい状況が続く。前回対戦で競り勝った名古屋との一戦に向けては、出場停止のビョン・ジュンボンに代えて作田を起用した以外、前節の横浜FC戦と同じメンバーを起用した。

立ち上がりからアウェイの名古屋が押し込む中、3分にはカウンターで中央を持ち上がった小柳が際どいミドルシュートを放ち、劣勢のホームチームが最初の決定機を作る。すると6分、前線へのフィードに対して反応した宮崎がボックス内でDF和泉に覆いかぶされる形で倒され、PKを獲得。これを宮崎が自ら冷静に左隅へ蹴り込み、ホームの金沢が先制に成功した。

格下相手に先制を許した名古屋は、ガブリエル・シャビエルや田口を起点にすぐさま反撃を試みる。杉森、青木、シャビエルとボックス付近で際どいシュートを放っていくが、GK白井の好守に遭う。さらに、34分にはシャビエルのスルーパスに抜け出した杉森がボックス左角度のないところからシュートを狙うが、白井にコースを消されてしまう。

一方、70パーセントを超えるボールポゼッションを許すも粘り強い守備で跳ね返す金沢は、宮崎や杉浦のスピードを生かした鋭いカウンターから幾つか決定機を作るが、中美や杉浦のシュートは枠を捉え切れず、前半のうちにリードを広げることができなかった。

迎えた後半、両チームのベンチはハーフタイム明けに動く。1点リードの金沢は杉浦に代えて山崎、ビハインドを追う名古屋は杉森を下げて秋山を投入。すると、この選手交代が試合を動かす。58分、直前のプレーで金沢にポスト直撃の決定機を許した名古屋は素早い反撃からボックス中央で青木が粘ってマイナスに落としたボールを秋山が見事な左足の弾丸シュートでゴール右隅を射抜き、Jリーグ初ゴールを奪った。

早稲田大学からの特別指定で加入の秋山の値千金弾で試合を振り出しに戻した名古屋は、ここから一気に逆転を目指すが青木がGKとの一対一を外すなど、早々の逆転ゴールとはならない。

一方、苦しい展開が続く金沢は71分、宮崎を下げて金子を投入すると、この交代策が試合の流れを変える。72分、右サイドで山崎からのクロスがゴール前に入ると、これを佐藤洸が収めて金子に短くパスを出すと、金子のダイレクトシュートが決まり、金沢が勝ち越し。さらに直後の74分には右サイドをえぐった石田からのクロスを佐藤洸が打点の高いヘディングで合わせ、瞬く間にリードを広げた。

悪癖の連続失点で一気に2点のビハインドを背負った名古屋は、佐藤寿に代えて押谷を投入。ここから反撃に出るが、集中した守備から鋭いカウンターを仕掛ける金沢相手にペースを掴み切れない。試合終盤にかけてはシャビエルとシモビッチの個の力でゴールをこじ開けにかかるが、試合はこのままタイムアップ。名古屋に完勝でシーズンダブル達成の金沢が連敗を「3」でストップすると共に、11戦ぶりの白星を手にした。一方、守備崩壊で連敗の名古屋は4戦未勝利で6位に転落した。