27日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2047の準決勝1stレグ、上海上港(中国)vs浦和レッズが中国の上海体育場で行われる。

決勝進出を懸けた東アジア勢の対決。2007年以来のアジア制覇を目指す浦和にとって、超えなくてはいけない中国の赤い壁が立ちはだかる。

◆圧巻の攻撃力〜上海上港〜
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“爆買い”と称される大型補強で戦力を上げ続けている中国スーパーリーグの上海上港。かつて広州恒大でも活躍したFWエウケソンだけでなく、かつてJリーグでもプレーしたブラジル代表FWフッキが所属。そして、今シーズンはチェルシーからブラジル代表MFオスカルを獲得した。

ACLには登録上の関係で出場できないものの、チェルシーやレアル・マドリーなどで一時代を築いた元ポルトガル代表DFリカルド・カルバーリョも在籍。豪華な面々を率いるのは、これまたチェルシーやポルト、ゼニトなどで指揮を執ったアンドレ・ビラス=ボアス監督だ。

上海上港は、今シーズンのACLで圧巻の攻撃力を発揮。グループステージは6試合で15ゴールを記録すると、決勝トーナメントでも4試合で10ゴールの爆発力を見せつけている。準々決勝では広州恒大との中国勢対決でホームの1stレグで4−0と快勝。2ndレグでは広州恒大の猛反撃に合うも、PK戦で勝ち上がるなど勝負強さも発揮している。

◆不安定な戦いも復調傾向〜浦和レッズ〜
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準々決勝の川崎フロンターレとの対戦では、1stレグで大きなビハインドを負ったものの、2ndレグで大逆転勝利。ラウンド16の済州ユナイテッドFC戦を超える激闘で、見事に逆転でのベスト4入りを果たした。

そのまま勢いに乗るかと思われたが、17日の明治安田生命J1リーグ第26節のジュビロ磐田(1-1)、23日の第27節サガン鳥栖戦(2-2)と勝ち切れず。完全に復調したとは言えない苦しい状況は続いている。

川崎F戦、磐田戦、鳥栖戦と常に相手に先行される展開から、逆転、または同点と盛り返す粘りは継続している。しっかりと試合をコントロールできる状態にまで戻れば、強い浦和が見られそうだ。

【予想スタメン&フォーメーション】
◆浦和レッズ[4-1-4-1]
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GK:西川周作
DF:森脇良太、マウリシオ、阿部勇樹、槙野智章
MF:ラファエル・シルバ、柏木陽介、青木拓矢、武藤雄樹、高木俊幸
FW:興梠慎三
監督:堀孝史
堀体制で採用している[4-1-4-1]のシステムを継続して採用。遠征に帯同している柏木はACLに照準を合わせているだけに、出場すると考える。また、守備面でミスが目立つDF遠藤航をはずし、MF阿部勇樹が最終ラインに。アンカーにはMF青木拓矢を配置すると予想。別メニューだったFWラファエル・シルバも復帰と予想する。

【注目選手】
◆FWフッキ(上海上港)
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ここまで8試合で8ゴールを記録し、上海上港の攻撃陣を牽引しているフッキに注目。言わずもがな、破壊力抜群のキックは健在で、身体の強さも持ち合わせている。ワールドクラスのストライカーに対し、浦和の守備陣がどう対応するのか。フッキが自由にプレーするようであれば、悪夢の大量失点も考えられる。

◆FW高木俊幸(浦和レッズ)
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浦和の注目選手には堀体制でのキーマンになりつつあるMF高木俊幸を挙げたい。左のアウトサイドを任されている高木は、大一番に強い傾向があり、川崎Fに勝利した準々決勝2ndレグの決勝ゴールも高木が記録している。攻撃センスもさることながら、献身的な動き出しで前線を活性化させており、MF武藤雄樹とともに上海上港の守備を混乱に陥らせることが期待される。

◆カギはアウェイゴール
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準決勝で対戦する両チームは、グループステージでも対戦済み。上海上港はホームで3−2と勝利、浦和はホームで1−0で勝利と五分の成績だ。そのままの結果であれば、アウェイゴール差で浦和が勝ち抜けることになり、是非とも再現が望まれる。

とは言え、上海上港の攻撃力を考えれば浦和としては不用意な失点を避けたいところ。しかし、ゼロに抑えることに終始すると後手を踏む可能性もある。

また、上海上港は守護神のGKヤン・チュンリン、キャプテンのDFワン・シンチャオ、DFウェン・ジャジが出場停止により欠場。守備に不安を残しているだけに、浦和としてはアウェイゴールを持ち帰る気持ちを忘れずに、上海上港の穴を突きたい。

ともに激闘を制してベスト4入りを果たしているだけに、気を引き締めて臨むことは間違いない。上海上港はリーグ2位、浦和はリーグ7位とチーム状態に差はあるものの、一戦必勝の決戦。注目の準決勝1stレグは、27日の21時00分にキックオフを迎える。