第97回天皇杯全日本サッカー選手権準々決勝、ヴィッセル神戸vs鹿島アントラーズが神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で25日に行われた。1-1で迎えたPK戦を4-5で制した神戸が準決勝進出を決めた。

4回戦では、松本山雅FCを破り準々決勝進出を果たした神戸と、浦和を退けた鹿島の一戦。ホームの神戸は直近の鳥栖戦から3人変更。高橋峻、松下、田中に代えて、三原、藤谷、大槻が先発に名を連ねた。一方の鹿島、こちらは直近の横浜F・マリノス戦から大幅に7人を変更。主力の昌子や古巣相手となるペドロ・ジュニオールらが先発入りしたほか、小笠原や鈴木もスタメンスタートとなった。

序盤は中盤での試合づくりに両チームが苦戦する中、22分に、鹿島は右サイドで細かく繋いで、遠藤がディフェンスライン裏に抜け出したペドロ・ジュニオールにスルーパス。ドリブルでボックス右に侵入し、シュートを放つが、枠を捉えられなかった。

対する神戸は33分に、藤田の左CKから渡邉がネットを揺らすが、直前の競り合いでファウルをとられゴールは認められない。互いにチャンスをあまり作れなかった前半はゴールレスで終える。

迎えた後半、前半と同じく中盤で攻撃の組み立てに関与するルーカス・ポドルスキは、55分に自らドリブルで仕掛けシュートを試みるも、DFのブロックに阻まれる。拮抗した展開が続く中、64分に試合が動く。

左CKを獲得した鹿島は、キッカーの遠藤が高軌道のクロスを上げる。これはGKキム・スンギュに弾かれてしまうが、セカンドボールを拾った小笠原がダイレクトでボックス右の昌子へ。昌子はここからGKの股を抜くシュートを流し込み、鹿島に待望の先制点をもたらした。

先制後攻勢を強める鹿島は73分に、右サイドのクロスからペドロ・ジュニオールがボレーでシュートを放つが、GKの正面に飛んでしまう。直後の右CKからの遠藤のヘディングシュートは、こちらもGKの正面を捉えてしまい神戸もゴールを奪えず。

追いつきたい神戸は83分に渡邉を下げてハーフナー・マイクを投入。すると直後の85分にGKのファインセーブを強いるシュートでチャンスを迎えると、後半アディショナルタイムに入った94分に、この男が土壇場で試合を振り出しに戻す。

アタッキングサードでボールをキープするルーカス・ポドルスキが個の力でボックス左に侵攻すると、素早くグラウンダーのクロスを供給。このクロスにDFの隙をついて前に出たハーフナー・マイクがヒールで流し込み、同点とした。

1-1で突入した延長前半は、93分に西がネットを揺らし鹿島の勝ち越しかに思われたが、オフサイドの判定でゴールならず。延長後半は、115分に左サイドの山本のクロスに鈴木がゴール前で合わせるが、威力なくGKにキャッチされてしまう。

その直後にもカウンターから鹿島がチャンスを迎えたが、鈴木のシュートはDFに跳ね返りGKキム・スンギュが難なくキャッチ。延長後半も終了を迎え、試合は120分では決着が着かずPK戦へ。

鹿島先攻で迎えたPK戦。互いに2人目まで成功して迎えた鹿島の3人目。中村充のシュートはGKキム・スンギュが手で弾きクロスバー直撃。その後は全員決めて、4-5でPK戦を制した神戸が鹿島を下し決勝進出を決めた。