先週末に行われた第14節では3位のアトレティコ・マドリー、5位のセビージャが勝利した一方、首位のバルセロナと4位のレアル・マドリーが共にドロー、2位のバレンシアが今季初黒星と波乱の一節となった。

ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ最終節が終了し、ビッグクラブにとっては来年2月中旬までリーグ戦一本に集中できることになった。その初戦となる今節では、共にCL決勝トーナメント進出を果たした4位のレアル・マドリー(勝ち点28)と5位のセビージャ(勝ち点28)による注目の上位対決が行われる。

前節、アスレティック・ビルバオとのアウェイゲームをゴールレスドローで終え、上位2チームの取りこぼしを生かせなかったレアル・マドリー。それでも、ミッドウィークに行われたCLではドルトムント相手にエースFWクリスティアーノ・ロナウドの史上初となるグループステージ6戦連発の活躍などで競り勝ち、一先ず悪い流れを断ち切った。しかし、ジダン監督にとって頭が痛いのは、今回のセビージャ戦に向けて前節退場のDFセルヒオ・ラモスに加え、DFカルバハルとMFカゼミロが累積警告によって出場停止。また、ドルトムント戦で負傷したDFヴァランも欠場が濃厚となり、守備陣を中心に4人の主力不在での戦いを強いられる点だ。恐らく、セビージャ戦ではDFナチョ、MFマルコス・ジョレンテ(バジェホ)のセンターバックコンビとなるため、守り勝つゲームプランは組み辛い。そこで重要となるのが、攻撃陣の奮起だ。とりわけ、ゴール量産のCLとは全く別人のように決定力を欠くC・ロナウドのプレーが重要となるはずだ。

一方、前節デポルティボを一蹴しリーグ3連勝で上位との勝ち点差を詰めてきたセビージャは、ミッドウィークのCLマリボル戦を辛くもドローで終え、何とか2位通過を決めた。ヨーロッパでの戦いに一区切りを付けて、ここからリーグ戦に全力を注ぐセビージャは、難敵相手のアウェイゲームで勝ち点3奪取を目指す。前述のように相手は多くの主力を欠くだけに、アウェイ戦ということは考えず、ベリッソ仕込みの攻撃的なスタイルで能動的に戦いたい。

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また、日本人にとって今節最も気になる一戦が、リーガ史上初の日本人対決が期待されるMF柴崎岳擁する8位のヘタフェ(勝ち点19)と、MF乾貴士を擁する13位のエイバル(勝ち点17)の一戦だ。

前節、数的不利を強いられながらも2位バレンシアに今季初黒星を与える金星を挙げたヘタフェ。今節ではすでに全体練習に復帰している柴崎の復帰が期待されているものの、同選手の復帰に細心の注意を払っているクラブは、ギリギリまで状態を見極める予定だ。仮に、今節に間に合う場合は、イーブンやビハインドの場面で途中投入される可能性が高い。

一方、これまでの得点力不足が嘘のように3試合連続複数得点で3連勝中のエイバルでは、今季初ゴールこそお預けとなっているものの、左サイドハーフで主力を担う乾の充実ぶりが目を引く。今節では柴崎がベンチ入りを果たす場合、前述のように途中投入が濃厚となるだけに自身の今季初ゴールで相手にビハインドを与えて、日本人対決実現に一役買って欲しいところだ。

また、前述の2試合と共に注目を集めるのが、首位のバルセロナ(勝ち点36)が6位のビジャレアル(勝ち点21)のホームに乗り込む上位対決だ。前節、エースFWメッシとFWルイス・スアレスがゴールを記録するも、セルタ相手に追いつかれて2-2のドローとなったバルセロナ。現在、リーグ戦2試合連続ドロー中で足踏みが続く首位チームは、徐々に2位以下との勝ち点差が詰まってきており、今節では勝ち点3奪取が至上命令だ。ミッドウィークのCLスポルティング・リスボン戦ではメッシら一部主力を温存した末、2-0の勝利を収めているが、前節のセルタ戦で8週間の負傷離脱を強いられたDFユムティティの不在を受けて、本職MFのブスケッツをセンターバックで試すなど、試行錯誤を強いられている。今節ではピケとDFヴェルメーレンの起用が濃厚となるが、FWバッカとFWバカンブの快足2トップを相手に不安を残す。

前節、10人のヘタフェ相手に今季初黒星を喫した2位のバレンシア(勝ち点31)は、バルセロナ相手にドローに持ち込んだ10位のセルタ(勝ち点18)を相手に3試合ぶりの勝利を目指す。ヘタフェ戦では大半の時間帯で試合の主導権を握りながらも決定力を欠いただけに、FWザザらアタッカー陣の奮起に期待したい。加えて、FWアスパスやFWマキシ・ゴメスら相手の強力なアタッカー陣を持ち味の堅守で封じ込めたい。

リーグ2連勝で復調の気配を見せる3位のアトレティコ(勝ち点30)は今節、11位のベティス(勝ち点18)とのアウェイゲームで3連勝を目指す。ミッドウィークに行われたCLではチェルシー相手に引き分け止まりに終わり、無念のグループステージ敗退となった。そのショックからのバウンスバックが求められる今節では、チェルシー戦をコンディションの問題で欠場したDFゴディン、FWガメイロらの活躍に期待が懸かる。とりわけ、ここ最近FWグリーズマンとのコンビで得点力不足解消の立役者となっているガメイロにはCL欠場の鬱憤を晴らすゴールラッシュに期待したい。

《リーガエスパニョーラ第15節》

12/8(金)
《29:00》
アラベス vs ラス・パルマス

12/9(土)
《21:00》
ヘタフェ vs エイバル
《24:15》
レアル・マドリー vs セビージャ
《26:30》
デポルティボ vs レガネス
《28:45》
バレンシア vs セルタ

12/10(日)
《20:00》
レアル・ソシエダ vs マラガ
《24:15》
ベティス vs アトレティコ・マドリー
《26:30》
レバンテ vs ビルバオ
《28:45》
ビジャレアル vs バルセロナ

12/11(月)
《29:00》
エスパニョール vs ジローナ