リーガエスパニョーラ第17節、レアル・マドリーvsバルセロナの“エル・クラシコ”が日本時間23日21:00にサンティアゴ・ベルナベウでキックオフされる。序盤戦で4位に甘んじる昨季王者マドリー(勝ち点31)が暫定勝ち点差11を追い、無敗で首位のバルセロナ(勝ち点42)をホームに迎える今季最初の伝統の一戦だ。

昨シーズン、宿敵との競り合いを制して5シーズンぶりのリーグタイトルを手にし、チャンピオンズリーグ(CL)とのシーズン2冠を達成したマドリー。しかし、今シーズンは第2節のバレンシア戦でいきなり引き分けて勝ち点を取りこぼすと、ベティスやジローナという格下相手に敗戦を喫するなど、ここまで低調なシーズン序盤を過ごしている。とりわけ、エースFWクリスティアーノ・ロナウド、FWベンゼマら攻撃陣の決定力不足が目立ち、第17節終了時点でのチーム最多得点がC・ロナウド、MFイスコ、FWアセンシオの4ゴールという体たらくだ。

それでも、CL史上初のグループステージ全試合得点を記録するなど、悩めるC・ロナウドの復調と共に調子を上げてきたチームは、直近のリーグ戦でセビージャ相手に5-0の大勝を飾ると、FIFAクラブ・ワールドカップでも史上初の連覇を達成。リーガでの巻き返しに向け、良い形で宿敵との大一番を迎えた。ただ、暫定勝ち点差11を付けられている状況を考えれば、ホームで戦う今節での勝利は必須。ここまでリーグ最少タイの7失点というバルセロナの堅守を攻略するためには攻撃陣の奮起が求められる。

一方、FWネイマールのパリ・サンジェルマンへの電撃移籍に度重なる補強の失敗と、ネガティブな形でシーズンに臨んだバルセロナだが、バルベルデ新監督の下で素早い攻守のトランジションを植え付けられたチームは、エースFWメッシの圧倒的な個人技と、GKテア・シュテーゲンを中心とした堅守を武器に開幕7連勝を達成。また、欧州4大リーグで唯一となる公式戦無敗(24試合)を継続中だ。

とはいえ、攻撃面の迫力不足、DFユムティティなど負傷者に悩まされているチームは必ずしも盤石ではなく、気付けば勝ち点6差で迫る2位のアトレティコ・マドリーの存在もあり、2年ぶりのリーガ制覇に向けては長く困難な道のりが続く。仮に、今回のクラシコで敗れることになれば、一気に崩壊していく可能性もあるだけに、気を引き締めて敵地での一戦に臨みたいところだ。

なお、昨シーズンの2度の対戦ではバルセロナホームで1-1のドロー、マドリーホームでバルセロナが2-1の勝利を収めている。しかし、リーガ開幕前に行われたスーペル・コパはバルセロナホームで行われた1stレグをマドリーが3-1で、さらにマドリーホームで行われた2ndレグも同じくマドリーが2-0で勝利しており、今季に関してはマドリーが優位な立場にいる。

◆レアル・マドリー◆
【4-3-1-2】

レアル・マドリー予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ケイロル・ナバス
DF:カルバハル、ヴァラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ
MF:モドリッチ、イスコ、カゼミロ、クロース
FW:ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウド
負傷者:GKリュカ・ジダン
出場停止者:なし

出場停止者はいない。また、主力に負傷者はいない。スタメンに関してはイスコとベイルのどちらを先発で起用するかが争点となっているが、コンディション面で勝るイスコを先発起用し、ベイルがジョーカーとして起用される見込みだ。

◆バルセロナ◆
【4-3-1-2】

バルセロナ予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:テア・シュテーゲン
DF:ネウソン・セメド、ピケ、ヴェルメーレン、ジョルディ・アルバ
MF:ラキティッチ、ブスケッツ、パウリーニョ、イニエスタ
FW:メッシ、スアレス
負傷者:DFユムティティ、MFデンベレ、FWアルカセル、デウロフェウ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはユムティティ、デンベレのフランス代表コンビに加え、直近の数試合で負傷したデウロフェウとアルカセルが欠場となる。スタメンに関しては右サイドバックとピケの相棒に注目が集まるが、N・セメド、ヴェルメーレンの起用が有力視される。

また、システムに関しては中盤フラットの[4-4-2]ではなく[4-3-1-2]を採用し、攻撃時にパウリーニョがトップ下を務めることになる。

★注目選手
◆レアル・マドリー:MFルカ・モドリッチ
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マドリーの注目プレーヤーは、先日のFIFAクラブ・ワールドカップで最優秀選手に輝いたモドリッチだ。今シーズンはここまでリーグ戦11試合に出場も、ノーゴールノーアシストと目に見える結果を残せていないうえ、とりわけ序盤戦はパフォーマンスに精彩を欠いた。それでも、個人的な懸念材料だったクロアチア代表のロシア・ワールドカップ出場が決定して以降は、同じく復調気配を見せるMFクロースと共に本来の存在感を示している。

必勝が求められる今回のクラシコに向けては、数的同数が見込まれる中盤でのバトルが勝敗のカギを握る。とりわけ、守備の局面では2トップの一角ながらも頻繁に中盤に下りてきて局面での数的優位を作り出すメッシへの対応において、どこまでカゼミロをサポートできるかが、重要となる。また、攻撃では前線の選手が決定力を欠いているだけにフィニッシュに絡む仕事も求められる。

◆バルセロナ:MFパウリーニョ
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一方、バルセロナの注目プレーヤーはクラシコ初出場となるパウリーニョだ。トッテナム時代の低迷、広州恒大からの移籍ということもあり、今夏最も望まれない移籍選手の1人だったパウリーニョだが、蓋を開けてみれば、獲得を望んだバルベルデ監督の下でバルサスタイルに見事に順応し、一躍バルセロニスタの心を掴んだ。卓越した身体能力を生かした守備範囲の広さとボール奪取能力で堅守に貢献すれば、積極的な攻撃参加でチーム3位の6ゴールを奪うなど攻撃面の貢献も絶大だ。

今回のクラシコでは積極的なプレスでパスの出し手となるクロースやモドリッチをけん制する役割と共に、持ち味の素早い攻守の切り替えを生かし中盤のバトルでチームに優位性を与えたい。また、徹底マークが予想されるメッシやスアレスが相手DFを引き付けて空けたスペースを効果的に使い、積極的にフィニッシュに顔を出したい。