プレミアリーグ第19節、アーセナルvsリバプールが22日にエミレーツ・スタジアムで行われ、3-3のドローに終わった。

前節、ニューカッスルに競り勝ちリーグ戦4戦ぶりの白星を挙げた5位のアーセナル(勝ち点33)は、ミッドウィークのEFLカップ準々決勝でもウェストハムとのダービーを制して公式戦2連勝を達成。前回対戦で屈辱的な0-4の大敗を喫したリバプールとのビッグマッチに向けては、ウェストハム戦から先発全員を変更。前節のニューカッスル戦と同じ11人を起用した。

一方、ボーンマス相手の前節で4-0の大勝を飾った4位のリバプール(勝ち点34)は、3試合ぶりの勝利を挙げると共にリーグ戦無敗記録を9試合に更新。連勝を目指す今節は前回対戦で大勝したアーセナルとのアウェイゲームとなった。現在プレミアリーグでアウェイ4連勝中のうえ、その4試合すべてで3得点以上を挙げるリーグ史上初の記録を樹立したクロップ監督率いるチームは、ミッドウィークに試合がなかったこともあり、意気揚々とエミレーツ・スタジアムに乗り込んだ。なお、ボーンマス戦からは先発2人を変更し、ワイナルドゥムとチェンバレンに代わってジャン、マネが復帰した。

立ち上がりからアウェイのリバプールが押し込む時間が続くが、開始早々にアクシデントに見舞われる。守備時のスプリントでハムストリングを痛めたヘンダーソンがプレー続行不可能となり、急きょウォームアップを行ったミルナーが同じアンカーのポジションで投入された。

それでも、攻勢を続けるリバプールは22分、序盤から比較的フリーでクロスを上げていた左サイドのロバートソンがファーサイドへ絶妙なクロスを供給。これをフィルミノが頭でニアポストに打ち込むが、ここはGKチェフの好守に阻まれる。しかし、26分にはハーフウェイライン付近のスローインから細かく繋ぎミルナーが右サイドのスペースを狙うサラーにロングフィード。これに抜け出したサラーがボックス右で折り返すと、DFコシエルニーにディフレクトしたボールがゴール前に走り込むコウチーニョへの絶妙なクロスとなり、コウチーニョが冷静に頭で流し込んだ。

守備的に入りながらも先制を許したアーセナルはすぐさま反撃を試みる。だが、相手の高速カウンターに腰が引けたチームは全体を押し上げて戦えず、マイボールになっても前線へのパスコースを完全に切られてしまい、苦し紛れの縦パスがことごとくカットされる。さらに、球際の部分でも劣勢を強いられ、自分たちの形でボールを持てない。37分にはボックス手前でFKのチャンスを得るが、エジルの左足のシュートは壁に阻まれる。

一方、先制後も攻守に相手を圧倒するリバプールは相手の不用意なパスを奪っては再三のカウンターチャンスに繋げていく。32分にはボックス左でマネのパスを受けたフィルミノがカットインから右足を振り抜くが、ゴール右上隅を捉えたかに思われたシュートはわずかにクロスバーの上。さらに44分にはミルナーの前線を狙った縦パスをDFコシエルニーが足を滑らせてクリアミス。これがボックス内に走り込むサラーに繋がるが、GKとの一対一をGKチェフのビッグセーブで防がれる。この跳ね返りをマネがアクロバティックなボレーで狙うが、これも枠の上に外れた。

前半終了と同時にホームサポーターからの大ブーイングを受けたアーセナルは、前半から足を痛めていたモンレアルを下げてハーフタイム明けにムスタフィを投入。前半枠内シュート0に終わったホームチームは立ち上がりから攻勢をかけるが、なかなか良い形でフィニッシュまで持ち込めない。

一方、やや雑なフィニッシュによって前半のうちに追加点を奪えなかったリバプールだったが、後半最初の決定機をゴールに結び付ける。52分、右サイドで味方とのパス交換から中央突破したサラーが巧みなステップでDF2枚を振り切ってボックス手前から左足のシュート。これがDFムスタフィの出した足にディフレクトすると、ゴール左隅の絶妙なコースに決まった。

この2点目で勝敗は決したかに思われたが、アーセナルの意地とリバプールの悪癖が重なり試合はここから思わぬ展開に。アーセナルは失点直後の53分、右サイドを攻め上がったベジェリンの浮き球のクロスをファーからのダイアゴナルランでゴール前に飛び出したサンチェスがDFゴメスの前に身体を入れてダイビングヘッドを流し込み、1点を返す。

続く56分には相手陣内右サイドのイウォビから横パスを受けたジャカがボックス手前から得意の左足を一閃。強烈にブレたミドルシュートに対して、GKミニョレはワンハンドではじき出す対応を選択もうまく弾き切れず、ボールはネットに突き刺さる。瞬く間の2ゴールで試合を振り出しに戻したホームチームは続く58分、相手陣内右サイドでのパスカットから中央のエジルにパスが渡ると、ボックス内でDFを背負ったラカゼットにボールを預けボックス左に走り込んだエジルがリターンのヒールパスを冷静にチップキックで流し込み、逆転ゴールを奪ってみせた。

わずか6分の間に3失点を喫して試合を引っくり返されたリバプールは、その後も守備がバタつき前半とは打って変わって苦境に立たされる。しかし、自分たちと同様に守備面で緩さを見せる相手の一瞬の隙を突き、試合を振り出しに戻す。71分、右サイドから中央に切り込んだサラーがジャンに横パス。ここでジャンがボックス中央でフリーのフィルミノの足元にパスを通すと、ここで鋭く反転したフィルミノのシュートがGKチェフの腕を弾いてゴールネットに吸い込まれた。

互いの拙守により3-3のイーブンに戻った試合。ホームで勝ち切りたいアーセナルはイウォビ、サンチェスを下げてウェルベック、ウォルコットを投入。対するリバプールは精彩を欠いたマネに代えてワイナルドゥム、コウチーニョに代えて古巣初対戦のチェンバレンをピッチに送り出す。この流れの中でアーセナルは右サイドのベジェリンを起点に幾つか決定機を作るが、最後の場面でGKミニョレが立ちはだかる。試合終盤にはワイナルドゥムの持ち上がりからサラーに決定機も、ここはシュートを枠の左に外してしまう。

結局、試合はこのまま3-3でタイムアップ。見た目は派手な打ち合いも両者に多くの課題が残った勝者なき乱戦は痛み分けのドローに終わった。この結果、敵地から勝ち点1を持ち帰ったリバプールは無敗記録を10試合に伸ばしている。