チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndレグ、バルセロナvsチェルシーが14日にカンプ・ノウで行われ、ホームのバルセロナが3-0で勝利した。この結果、2戦合計4-1としたバルセロナがベスト8進出を果たした。

先月20日に行われた1stレグでは、守備的に入りながらもウィリアンのゴールでホームのチェルシーが先制に成功。しかし、チェルシーのミス絡みからメッシに待望の対チェルシー戦初ゴールが生まれ、貴重なアウェイゴールを手にしたバルセロナが1-1で敵地での初戦を終えた。

良い形でカンプ・ノウに帰還したバルセロナは、以降のリーグ戦でもアトレティコ・マドリーとの頂上決戦を制するなど、3勝1分けと好調を維持。ベスト8進出を懸けて臨む今回の一戦に向けては直近のマラガ戦から先発2人を変更。パウリーニョとコウチーニョに代わって第3子誕生でマラガ戦を欠場したメッシと、負傷明けのイニエスタが揃って復帰した。

一方、クリステンセンのミスが響いて初戦で勝ち切れなかったチェルシーは、以降のリーグ戦ではマンチェスター勢との2連戦を連敗で終えるなど、トップ4フィニッシュに向けて厳しい立場に。直近のクリスタル・パレス戦は2-1で勝利したものの、やや不安を抱える中でカンプ・ノウに乗り込んだ。そのパレス戦からはケイヒル、ザッパコスタに代えてリュディガー、モーゼスを起用した以外同じメンバーを起用した。

前回対戦と同様に拮抗した展開が予想されたカンプ・ノウでの第2戦だったが、開始早々にスコアが動く。3分、ボックス手前右付近でボールを持ったメッシが中のデンベレに預けてボックス内に走り込む。すると、デンベレのパスがDFマルコス・アロンソにディフレクトしたボールをスアレスがヒールパスでゴール右のメッシに繋ぐと、角度のないところからメッシが放った右足のシュートがGKクルトワの股間を抜けてファーポストに決まった。

1stレグに続きメッシにゴールを奪われたチェルシーはこの失点で逆転には2点が必要な状況となった。そのため、相手の高速カウンターを警戒しつつここからリスクを冒して攻撃に出る。中央でウィリアンやアザールがタメを作りながら比較的フリーになりやすいモーゼスの攻撃参加を軸に攻撃を展開。12分にはボックス手前でアザールからパスを受けたウィリアンが抑えの利いた右足のミドルシュートを放つが、これはGKテア・シュテーゲンにセーブされる。

やや守備の時間が続くもののDFユムティティを中心に冷静な対応で凌ぐバルセロナは自慢のアタッカー陣の個人技を生かした高速カウンターで追加点を奪う。20分、ハーフウェイライン付近でセスクのトラップ際を狙ってボールを奪ったメッシが圧巻のドリブルでDFクリステンセン、DFアスピリクエタを抜き去ってボックス左まで侵攻。ここで一旦キープしたアルゼンチン代表FWは、スアレスがニアに走り込みDFを引っ張って空けたスペースに走り込んできたデンベレへ丁寧なラストパス。これをデンベレが強烈な右足のシュートでゴール左隅に突き刺した。

1stレグに続くミスから痛恨の2失点目を喫したチェルシーは、要所でカンテやアザールがプレスをかいくぐってチャンスを作りかけるものの、チーム全体の腰が引けてなかなか攻撃に厚みを加えられない。

前半半ばを過ぎてややこう着状態が続くが終盤にかけて互いに決定機を作り合う。37分、ボックス手前左で仕掛けたイニエスタがDFをかわして右足のシュートを放つ。直後には左サイドを破ったウィリアンの仕掛けからボックス左のマルコス・アロンソがシュートもGKテア・シュテーゲンに阻まれる。さらに前半ラストプレーでチェルシーにボックス手前中央の好位置でFKが与えられる。ここで名手マルコス・アロンソが左足を振り抜くが、枠の右上隅を捉えたかに思われたシュートは右ポストの外側を叩いて枠の外に外れた。

前半を2点ビハインドで折り返したチェルシーは立ち上がりにGKクルトワのパスミスからスアレスにあわや3点目という決定機を与えるなど、難しい立ち上がりとなる。その後、ウィリアンやマルコス・アロンソを起点に押し込み始めるが、ボックス内でのマルコス・アロンソとDFピケの接触でPKが与えられないなど、流れを掴み切れない。

一方、やや押し込まれる場面が目立ち始めたバルセロナは56分、負傷明けのイニエスタを下げてパウリーニョを投入。さらに62分には足を痛めたブスケッツが自ら交代を要求し、アンドレ・ゴメスが緊急投入される。重鎮2人のピッチアウトにやや嫌な空気が漂うカンプ・ノウだが、その不穏な空気を消し去ったのはまたしてもメッシ。

63分、アスピリクエタのパスをカットしたスアレスが中央のスペースを持ち上がり、後方から自身を追い越すメッシにパス。アンドレ・ゴメスやスアレスら周囲のオトリの動きに合わせ、一瞬でギアを上げてボックス左に抜け出したメッシが今度は左足のシュートでGKクルトワの股間を抜いて記念すべきCL通算100ゴールを達成した。

この3点目で試合の大勢が決した中、ホームのバルセロナはデンベレに代えてアレイシ・ビダルを3枚目の交代カードで投入。一方、意地を見せたいチェルシーはモーゼスとジルーに代えてザッパコスタとモラタを同時に投入。さらに、82分にはアザールを下げてカンプ・ノウ初凱旋のペドロを投入。すでにベスト8進出を確信したバルセロニスタからはペドロに対して温かな拍手とペドロコールが送られた。

その後、戦意を失ったアウェイチームに対しても最後まで気を抜かないバルセロナが危なげなく試合を締めくくり、3-0の完勝。2戦合計4-1のスコアでベスト8進出を果たした。一方、敗れたチェルシーはコンテ監督の去就問題再燃の厳しいベスト16敗退となった。