19日、日本代表はロシア・ワールドカップ(W杯)グループH初戦でコロンビア代表と対戦する。待ちに待ったW杯の初戦。日本代表はどの様な戦いを見せるのかに注目が集まる。

◆4年前惨敗を喫した相手
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初戦の相手はコロンビア。最新のFIFAランキングでは16位に位置。また、2014年のブラジル・ワールドカップでもグループで同居し、第3戦で対戦。1-4で惨敗を喫した相手だ。

コロンビアは当時と変わらずホセ・ペケルマン監督がチームを指揮。主力選手も4年前の戦いを経験している選手が多い。そのコロンビアは、ベスト8まで勝ち進み、MFハメス・ロドリゲスは大会得点王の活躍を見せた

しかし、今大会に向けた南米予選では苦しい戦いが続き、最終節でなんとか出場権を確保。個の能力の高さには定評があるものの、チームとして機能させるまでには至っていない。それでも、欧州のトップリーグでプレーする選手が多く、侮れる相手ではないのも事実だ。

◆大事な初戦、勝ち点を
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W杯の初戦。敗れるとグループステージ突破の可能性が大いに下がると言われている。つまり、難しい相手であっても勝ち点を取りに行く戦いが求められる。

しかしながら、引き分け狙いで試合に入っては、勝つことはおろか、引き分けることも難しいだろう。現実的にコロンビアの事を考え、どう戦うかが重要となる。

西野朗監督は、前日の公式会見でコメント。コロンビアのエースであるMFハメス・ロドリゲスに関して「誰が彼を抑えるかではなく、グループとして、チームとして彼を見ていかないといけない」と語り、チームとして押さえ込みに行くスタイルで戦うとしている。

これまでの今大会を見ても、相手の抑えどころをどこに置くのかが重要なポイントとなっている。対戦で不利に見られるチームが勝機を見出すには、外しては行けない所。西野監督が語るようにチームで抑えるのであれば、その他の選手へのケアをどう考えるかだ。さらに、勝ち点3を掴みに行くためには、そこからどう攻撃に転じるかも必要となる。

ハメス・ロドリゲスが欠場との報道もあるが、彼が居なくてもコロンビアには個の能力に長けた選手が多い。いずれにしても、チームで要所を抑えることがカギとなる。

◆システムは4バックか
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西野監督は3バックを用いる[3-4-2-1]と4バックを用いる[4-2-3-1]の2つのシステムを試してきた。しかし、ここ3試合のテストマッチを見る限り、[4-2-3-1]がベターだろう。

スイス戦も4バック、パラグアイ戦も4バックで臨んだ。選手たちの頭の中が整理されており、スライドやマークの受け渡しもスムーズに感じられた。「自分たちからアクションを起こしていき、ゲームをコントロールしたい」とも語っており、オートマティックに選手が動ける事が重要だ。

その点を考えると、メンバー選考も含めて[4-2-3-1]で臨むものと考えるのが妥当だろう。

★予想フォーメーション[4-2-3-1]
◆日本代表
(C)CWS Brains,LTD.
GK:川島永嗣
DF:酒井宏樹、吉田麻也、槙野智章、長友佑都
MF:長谷部誠、柴崎岳
MF:原口元気、香川真司、乾貴士
FW:大迫勇也
コロンビア戦のメンバーはスイス、パラグアイの2試合の合わせ技と考える。守護神はGK川島永嗣となるだろう。正直な所、ガーナ戦、スイス戦のパフォーマンスには不安な点しか無い。個人的にはGK中村航輔を推したいが、西野監督は経験値を含めて川島をチョイスするだろう。

最終ラインもお馴染みのメンバー。右サイドはDF酒井宏樹が先発と予想する。テストマッチでは途中出場が続いたが、攻撃面でもコントロールしたいのであれば酒井高徳よりも酒井宏樹だろう。また、センターバックはDF吉田麻也とDF槙野智章だ。パラグアイ戦ではDF昌子源、DF植田直通も良いパフォーマンスを見せていたが、昌子は別メニューを行っていた日もあった。吉田とコンビを組んだ時間を考えても、槙野をチョイスするだろう。左サイドバックは不動のDF長友佑都だ。

中盤のボランチは、MF長谷部誠とMF柴崎岳と予想する。西野監督の下で、中心選手となっていたMF大島僚太だが、スイス戦で腰を痛めており、万全の状態ではない。パラグアイ戦では柴崎が同じ役割を担い、悪くないパフォーマンスを見せていた。プレースキックもあるだけに、柴崎は先発するだろう。

また、ハメス・ロドリゲス対策を考えると、MF山口蛍を先発で起用するという考えもある。しかし、キャプテンとしてチームを支える長谷部をアクシデントが無いのに初戦で外すというのは考えにくい。長谷部、柴崎のコンビで初戦に臨むと予想する。

2列目は、右にはこちらも日本のキーマンであるMF原口元気と予想。左にはパラグアイ戦で好パフォーマンスを見せたMF乾貴士と予想する。そして、トップ下にはMF香川真司と予想する。左に入るであろう乾との関係性はパラグアイ戦で見せたとおり。MF本田圭佑とのポジション争いになるが、狭いスペースで縦にボールを入れられる香川の能力は外せない。

1トップはFW大迫勇也で当確だろう。FW武藤嘉紀というチョイスも考えられるが、後半の苦しい時間帯に入れたい所。裏を狙う戦いは後半にとっておき、まずは大迫が前線でキープし、両サイドを上手く使う攻撃でコロンビアに挑みたい。

◆コロンビア代表
(C)CWS Brains,LTD.
GK:オスピナ
DF:S・アリアス、ミナ、D・サンチェス、F・ディアス
MF:アギラール、C・サンチェス
MF:クアドラード、ハメス・ロドリゲス、ムリエル
FW:ファルカオ


◆4年越しのリベンジを
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惨敗を喫し、大会を後にした4年前から、日本はこの日を目標に歩み始めた。ハビエル・アギーレ監督を招へいし、アジアカップに臨んだものの連覇はならず。その後、八百長疑惑により監督交代。アルジェリア代表を率いてブラジルW杯で注目を集めた、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督を迎えた。

アジア最終予選の初戦で敗れる躓いたスタートとなったが、その後は順調に勝ち星を重ねて首位で出場権を獲得。W杯の準備に入った中、4月に解任された。

前回大会でコロンビア戦を経験した14人のうち、8名が今回のW杯メンバーに入っている。GK川島、吉田、長友、長谷部、本田、香川、山口、岡崎だ。ベンチも含めれば、酒井高、酒井宏、大迫も含まれる。4年前の悔しい思いを持っている選手は11名。メンバーの約半数が同じ思いのはずだ。

初戦で全てが決まるわけではないが、その後の2試合の戦い方に大きく影響することは間違いない。西野監督は「十二分とはいかないまでも十分だったという手応えがある」と準備に余念はないと語った。

これまでの大会に比べても盛り上がりに欠けている日本国内。しかし、この一戦で国民の熱を上げることができるのか。注目のコロンビア戦は、19日(火)の21時にサランスクでキックオフを迎える。