明治安田生命J1リーグ第7節が13日から14日にかけて開催。14日のエコパスタジアムでは、13位・ジュビロ磐田(勝ち点6)と、最下位・清水エスパルス(勝ち点2)の静岡県を本拠地とする両チームが激突する。平成最後となった今回の静岡ダービーは今後、新時代を迎える今シーズンを戦い抜く上で、重要な一戦となる。


◆ダービー最大の屈辱払しょくで波に乗るか〜ジュビロ磐田〜
3分け2敗と勝てない時期が続いた磐田だが、ようやく光が見えてきた。前節の湘南ベルマーレ戦(〇2-0)ではしぶとく攻勢を続け、オウンゴールで先制。試合終了間際にはGKカミンスキーの正確なスローからFWロドリゲスがダメ押しゴールを決め、今シーズン初の複数得点と4試合ぶりの無失点でついに初白星を掴んだ。さらに、ミッドウィークに開催されたYBCルヴァンカップの松本山雅FC戦でも3-1で勝利し、初めての連勝。ムードは間違いなく良くなっている。

そんな中で迎える静岡ダービーは何がなんでも勝利したい一戦。昨シーズン、J1リーグ第29節でのダービーマッチでは、1-5で大敗と大きな屈辱を味わった。それだけにリベンジへのモチベーションは高い。嫌な過去を払しょくし、公式戦3連勝で波に乗っていきたいところだ。

◆内容より結果…巻き返しへの一歩なるか〜清水エスパルス〜
一方の清水は、2分け4敗で最下位。前節は2位のFC東京相手にその立ち位置の差を感じさせない好試合を演じた。初先発を飾ったMFヘナト・アウグストの攻守への可能性、FW北川航也の開幕戦以来のゴールなど、ポジティブな収穫もあった。リーグ最多失点の守備はもちろん、攻守において露呈している勝負所でのミスや課題を修正する必要があるが、ヤン・ヨンソン監督が語るように徐々に「内容のある試合」はできている。

その上で今節は内容よりも結果が必要だ。どれだけ内容が良くなろうとも、結果が伴わなければ自信を失う。逆に、未勝利からの呪縛から解き放たれることで、一気に好転する可能性もある。ダービーによるものであれば尚更だ。ライバル撃破だけを目指し、今シーズン初の歓喜を手にすることで巻き返しへの一歩を踏み出したい。

【予想スタメン&フォーメーション】
◆ジュビロ磐田[3-4-2-1]
©️CWS Brains, LTD.
GK:カミンスキー
DF:大南拓磨、新里亮、高橋祥平
MF:松本昌也、森谷賢太郎、田口泰士、小川大貴
MF:山田大記、大久保嘉人
FW:アダイウトン
監督:名波浩
初勝利を飾った前節と同様の先発メンバーを起用することを予想。前々節にはゴールを決め、前節にはオウンゴールを誘うなど、好調のMF松本昌也は、右サイドで先発する。1トップは3試合連続でアダイウトンが濃厚。守備に不安を抱える清水をかき乱せるか。

◆清水エスパルス[4-4-2]
©️CWS Brains, LTD.
GK:六反勇治
DF:エウシーニョ、立田悠悟、ファン・ソッコ、松原后
MF:金子翔太、ヘナト・アウグスト、竹内涼、石毛秀樹
FW:鄭大世、北川航也
監督:ヤン・ヨンソン
一方の清水も前節から変更なしか。前節、攻守両面で活躍したヘナト・アウグストは、MF竹内涼とボランチでコンビを組む。2トップには、北川とFW鄭大世。初白星へゴールを奪えるか。また、FWドウグラスもベンチ入りが濃厚。昨シーズンは北川と共に大勝に貢献しただけに、出番があるか注目が集まる。


【注目選手】
◆MF山田大記(ジュビロ磐田)
©️J.LEAGUE PHOTOS
昨シーズンのリベンジへカギを握るのは、MF山田大記だ。昨シーズン、チームが味わったダービーでの屈辱。その光景を山田はピッチの外から見ることしかできなかった。同試合前のリーグ戦で消化されるはずだった累積警告による出場停止が、台風での延期によって繰り越されたためだ。抗うこともできなかっただけに、この一戦にかける思いは強い。献身的なプレーで勝利に導けるか。

◆FW北川航也(清水エスパルス)
©️J.LEAGUE PHOTOS
一方、清水の注目選手は北川だ。昨シーズン、キャリアハイの13ゴールを決めた若きエースは、日本代表にも初選出。しかし、今シーズンは周囲からのプレッシャーが増したことやFWドウグラスの不在によるタスクの増加からか開幕戦以降、ネットを揺らすことができず。それでも前節、今シーズン2点目を記録すると、ミッドウィークのカップ戦でもゴール。徐々に復調しつつある。5-1と大勝したリーグでの前回対戦時には、2ゴール2アシスト。自身の活躍で清水を初勝利に導けるか。

◆ダービー勝利を浮上のきっかけに
前節、リーグ6戦目にしてようやく初白星を飾った磐田と、未だ勝利がない清水。スタートに失敗している両者にとって、今回の“静岡ダービー”は、勝利で浮上のきっかけを手にしたい重要な一戦だ。

チームの勢いや状況を考えれば、磐田にやや分があると思われる。しかし、そういったものが意味をなさないのもダービーの醍醐味でもある。昨シーズンに味わった屈辱を払しょくしたい磐田と、初勝利を渇望する清水。意地とプライドを懸けた平成最後の静岡ダービーで笑い、反撃の狼煙を上げるのは…。注目の一戦は、14日の15時にキックオフを迎える。