ドイツサッカー連盟(DFB)は11日、4日に行われたDFBポカール3回戦のヘルタ・ベルリン戦での一部サポーターによる人種差別行為を受けて、シャルケに5万ユーロ(約600万円)の罰金処分を科すことを発表した。

4日に行われたDFBポカール3回戦のシャルケとヘルタ・ベルリンの一戦は、3-2のスコアで延長戦を制したシャルケが勝利を収めていた。

しかし、ホームチームの勝利に大きく水を差したのが、一部シャルケサポーターによる人種差別行為だった。

問題が起きたのはシャルケが2点ビハインドで臨んだ後半。一部のホームサポーターは、ヘルタのナイジェリア系ドイツ人のDFヨルダン・トルナリガに対して、執拗にモンキーチャントを浴びせていたという。

これに気付いたトルナリガはチームメートやコーチングスタッフ、審判団に対してその事実を訴えたが、試合はそのまま中断されることなく続行。さらに、90分間が終了して延長戦に入る前にも再度審判団に対してヘルタ側から何らかの対応を求める声が出ていたが、このタイミングでもその訴えは無視されることに。

そして、再三に渡る人種差別行為に対して明らかに心を痛めていたトルナリガは、延長前半にピッチサイドに出たボールを拾いにいった際、相手指揮官のデイビッド・ワグナー監督が倒れた自身を起こそうとしていたにも関わらず、ドリンクボトルを入れる空箱をピッチに叩きつける非紳士的な行為で2枚目の警告を受けて退場処分となった。

これを受けて、DFBはシャルケに対して5万ユーロの罰金を科すことを決定。ただ、そのうちの1万6000ユーロ(約190万円)に関しては、クラブが人種差別行為と戦うための施策の費用として使用することが可能だという。ただ、シャルケ側はその施策を2020年9月30日までにDFBに対して提案し、それが承認される必要があるとのことだ。

さらに、今後同様の行為が発生した場合、DFBはシャルケに対してより厳しい処分を科すことをすでに通知している。