ドルトムントは直近の2試合でのハンドルールを巡ってフラストレーションを溜めているようだ。ドイツ『Ruhr Nachrichten』が伝えている。

ドルトムントは5月31日、ブンデスリーガ第29節でパーダーボルンとのアウェイ戦に臨み、6-1で快勝した。

ドルトムントにとっては後半にMFジェイドン・サンチョによるハットトリックなど、大量6ゴールを挙げた会心の一戦となったが、この試合で喫した失点は納得がいかないものだった。

その失点は72分にDFウーヴェ・ヒューネマイアーが決めたPKによるものだったが、問題はそのPKを取られたハンドにあった。

パーダーボルンDFモハメド・ドレーガーがボックス内でシュートを放った際、至近距離で対応にあたっていたMFエムレ・ジャンの肘付近にボールが直撃。そして、ダニエル・ジーベルト主審はジャンのハンドと判定した。

ただ、ジャンの腕はやや身体から離れていたものの、シュートが放たれた距離、身体にくっついているようにも見えることから、ノーファウルの判定となってもおかしくない微妙なものだった。

また、ドルトムントには前節のバイエルン戦でFWアーリング・ハーランドが同じようなシチュエーションで放ったシュートがDFジェローム・ボアテングの肘でブロックされたものの、ハンドはおろかVARでのレビューも行われなかった経緯があった。そのため、ジャンなど複数選手はジーベルト主審に対して、その一件を含め判定に抗議していた。

そして、微妙な判定でクリーンシートを逃がすことになったスイス代表GKロマン・ビュルキは、今回のPK判定に苦言を呈している。

「映像を繰り返し見たわけではないけど、個人的な意見ではあれはペナルティではなかった」

「とても距離は短かったし、ジャンの動きはボールに対してのものではなかった。それにあの場面ではしっかりとゴールカバーもいたしね。ただ、ペナルティに関してはいつでも論争を引き起こすものだよ」

また、ここ2試合のハンド判定を受けて、試合後の監督会見ではルシアン・ファブレ監督にハンドボールのルールを正確に理解しているか、との質問が飛んだ。

この質問に対してスイス人指揮官は、「ノーだ。現状のハンドボールのルールは今やフットボールファンを含め多くの人にとって理解しがたいものになっている」と、VAR導入後も物議を醸すハンドに関する判定の複雑さにお手上げの様子を見せている。