ニューカッスルのアメリカ代表DFデアンドレ・イェドリンが、ここ最近の人種差別問題を受け、代表引退を検討していることを明かした。

アメリカのミネソタ州で、アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさん(享年46)が、白人警官によって身柄を拘束された際に殺害された件で、現代でも根強く残る人種差別への抗議活動が世界中に拡散。

今週に再開されたプレミアリーグでも、人種差別への抗議から全クラブがユニフォームネームを“Black Lives Matter”とする特別なユニフォームの着用、抗議活動の代名詞ともなっているひざまずくアクションを試合前に行っている。

そんな中、トッテナム、ニューカッスルとイングランドの地で6年を過ごすイェドリンは先日、自身の公式『ツイッター(@yedlinny)』を通じて、母国で暮らす祖父とのやり取りを告白したことで、大きな話題を集めていた。

ワシントン州シアトルで生まれ育ち、アメリカ代表として通算62キャップを刻む26歳は以下のようなメッセージを発していた。

「ジョージ・フロイドさんが亡くなった数日後、祖父が僕が今もアメリカに住んでいなくて良かった。なぜなら今アメリカにいれば、若い黒人男性である僕の命を心配しなければならないからだとメールをくれた」

「彼は1946年に生まれて、自由民権運動やアメリカ史の中でも酷い人種差別があった時代を生きてきた。それから70年経った今、彼はまだ黒人である自分の孫の命の心配をしなければならない」

「全てのアメリカ人が自分自身に聞いてみる必要がある。この国に『万民のための自由と正義』があるのかと。もしその答えがイエスだというなら、その人たちはこの問題の一部だ」

「僕らは、黒人の命を白人の命より大事にしろなんてこと求めていない。我々は平等になること、5分の3ではなく、1人の人間として見られることを求めているんだ」

そして、アフリカ、ネイティブアメリカン、ユダヤ系ラトビア人と多くのルーツを持つアメリカ代表DFは今回、イギリス『スカイ・スポーツ』で改めて母国に蔓延る人種差別問題について言及。「すべての人々が平等ではない国を代表してプレーすることは難しい」と、代表引退を考慮していることを明かした。

「ここ最近、アメリカでの自分の将来について多くのことを考えてきたよ。家族はいつも自分が信じることに突き進んでいけばいいと言ってくれている」

「(今回の活動によって)変化が起きるかどうかを確認することは、待ちに待ったゲームの1つだと思っているよ」

「だけど、物事が順調に進んだとしても、アフリカ系アメリカ人の1人として、すべての人々が平等ではない国を代表してプレーすることは難しい」

26歳という年齢を考えれば、母国がカナダ、メキシコと共催する2026年ワールドカップ出場の可能性も十分にあるが、人種差別の問題がイェドリンの代表キャリア終了を早めることになるのか…。