プレミアリーグで由々しき問題が発生した。イギリス『BBC』は、9日に行われたプレミアリーグの3試合全てにおいて、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)がありながらもPKの判定でミスがあったと報じた。

プレミアリーグは9日、第34節の3試合が行われた、エバートンvsサウサンプトンは1-1のドロー、ボーンマスvsトッテナムは0-0のゴールレスドロー、アストン・ビラvsマンチェスター・ユナイテッドは0-3でユナイテッドが勝利していた。

シーズン終盤に差し掛かり、来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)の出場権、そして残留争いとシビアな戦いが続く中、勝敗を左右するミスが起こっていた。

『BBC』によると、番組『マッチ・オブ・ザ・デイ』に対し、プレミアリーグがVARで誤ったPKの判定を下したことを認めたとのことだ。

アストン・ビラvsユナイテッドの試合では、0-0で迎えた26分にブルーノ・フェルナンデスがエズリ・コンサに倒されPKを獲得。VARも介入しながらのPKとなったが、このシーンはB・フェルナンデスがターンをした際に倒れ込んだだけ。プレミアリーグは、「間違った決定だった。実際にはコンサのファウルではなかったはずで、VARによって覆されるべきだった」と誤審を認めた。なお、PKを含む3ゴールを奪ったユナイテッドが勝利している。

ボーンマスvsトッテナムでは開始4分のトッテナムのCKの場面。ゴール前にクロスが送られると、ファーサイドで合わせに行ったハリー・ケインをジョシュア・キングが後ろから押しているように見えたが、ノーファウル。これにはジョゼ・モウリーニョ監督も怒りを露わにしたが、判定は覆らなかった。なお、このシーンでVARは介入したもののオン・フィールド・レビューは使われていない。

エバートンvsサウサンプトンでは、ジェームズ・ウォード=プラウズがアンドレ・ゴメスに倒されたとしてPKが与えられた。接触はあったものの、正当なチャージであり、PKではないと判断されるべきだったという。なお、サウサンプトンはこのPKをウォード=プラウズがクロスバーに当てて失敗していた。

プレミアリーグではVARの運用が度々問題視され、特に主審がモニターで映像をチェックする回数が少なく、VARからの助言をベースに決定を変えたり、または全くVARの助言を聞かないというシーンが散見。他のリーグに比べて、主審の権限が強すぎるとし、多くの監督や選手から不満が出ていた。

今回のケースでは、3試合全てで誤ったPKの判定が下されてしまい、改めてVARと主審の関係性が重要であることが浮き彫りになった。この先、プレミアリーグでその辺りが改善される日は来るのだろうか。