サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、ナポリのベルギー代表FWドリエス・メルテンスが決めたハットトリックだ。


2013年7月にナポリに加入したメルテンス。ウィンガータイプの選手ながら、“偽9番”としてストライカーのポジションで起用されると得点力が覚醒し、スピードと抜群の決定力を武器にナポリで公式戦317試合125ゴールを記録している。

2016年12月11日に行われたセリエA第16節のカリアリ戦では、メルテンスの良さを存分に発揮したハットトリックも決めている。

まずは34分、メルテンスがボックス内でMFマレク・ハムシクの縦パスを受けると、素早く反転してゴール右にシュートを押し込む。

ナポリはその後も攻勢を保ち、3-0とリードを広げると、69分にはFWロレンツィオ・インシーニェの縦パスをメルテンスが相手DFの間で上手く受け、プレッシャーを受けながらもゴール左へと決めきり、2点目を記録する。

さらに72分には、敵陣中央でボールを受けたメルテンスがまたも素早い反転から一気に抜け出し、最後は冷静にGKとの1対1を制した。

元ウィンガーの突破力と9番の決定力を併せ持つメルテンスは、この試合から本格的に点取り屋として覚醒。翌17節のトリノ戦では1試合4ゴールを記録するなど、このシーズンは公式戦46試合に出場して34ゴールを記録してみせた。