サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、元フランス代表FWのティエリ・アンリ氏がバルセロナ時代に決めたハットトリックだ。


アーセナルでプレミアリーグを代表する点取り屋として活躍したアンリ氏は、2007年7月に突如バルセロナへ移籍。バルセロナでは慣れない左ウイングでのプレーだったが、2008-09シーズンの3冠に貢献するなど活躍を見せた。

2007年9月29日のラ・リーガ第6節のレバンテ戦では、移籍後初のハットトリックを達成している。

まずは17分、コーナーキックのチャンスから、FWリオネル・メッシが強烈なシュートを放つ。これは相手GKのセーブにあうものの、こぼれ球をアンリが落ち着いて流し込み、先制に成功した。

さらに24分には、メッシのスルーパスに抜け出したアンリが貫録の落ち着きを見せ、GKとの1対1を制し、追加点を奪う。

そして48分、相手DFがカットしきれなかったボールをアンリが拾うと、再び圧倒的な落ち着きからGKとの1対1を制し、ハットトリックを決めた。

バルセロナではアーセナル時代ほどの輝きを見せられなかったアンリ氏だが、その決定力やゴール前での落ち着きは健在だった。