サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、メキシコリーグのティグレスに所属する元フランス代表FWアンドレ=ピエール・ジニャックがマルセイユ時代に決めたハットトリックだ。


ロリアンでプロデビューを果たしたジニャックは、トゥールーズで頭角を現すと、2010年夏にマルセイユへ移籍。好不調の波は激しかったものの、在籍5年で公式戦188試合に出場し77ゴール13アシストの数字を残している。

中でも、2010年11月3日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグのMSKジリナ戦では、マルセイユ移籍後初のハットトリックを達成している。

まずは12分、敵陣右サイドでFKを獲得すると、MFベノワ・シェイルのシュート性のボールをジニャックが上手くコースを変え、幸先よく先制に成功する。

さらに21分には、MFシャルル・カボレの縦パス一本でジニャックが抜け出し、左足でゴールに流し込み、追加点を奪う。

その後、マルセイユは5-0とリードを広げると、54分にはボックス右でボールを持ったDFセサル・アスピリクエタのクロスにジニャックが飛び込みながら頭で仕留めた。

マルセイユの活躍でビッグクラブからも関心のあったジニャックだが、2015年夏にティグレスへと移籍。エースの座に君臨し続け、34歳で迎えた2020-21シーズンもリーグ戦8試合8ゴールと好調を維持している。