チェルシーのナイジェリア代表MFヴィクター・モーゼスが、破産手続き中のウィガンに寄付を行った。イギリス『サン』が伝えている。

ウィガンは7月に破産手続きを申請。新型コロナウイルスによる財政難という分析もある中で、手続きを進めた『ベグビーズ・トレーナー』社のポール・スタンリー氏は、現オーナーから入ってくるはずだった資金がなかったからだと主張している。

その結果、クラブは昨季のチャンピオンシップで勝ち点12が剥奪され、無念の3部降格の憂き目に。現在は新たなオーナーを募っている状況だが、一方で募金活動を行うサポーターズクラブ『Crowdfunder』が設立され、資金を募っているところだ。

現ベルギー代表監督で、かつてはウィガンを指揮し、現役時代にも同クラブで6年間プレーしたロベルト・マルティネス監督をはじめ、チェルシーからウィガンにレンタル経験のあるDFリース・ジェームズ、そして現在はストーク・シティでプレーするアイルランド代表FWジェームズ・マクレーンも古巣の危機に寄付を行った。

その中で、2010年1月からチェルシーに移籍した2012年夏までの間ウィガンでプレーしたモーゼスもまた、『Crowdfunder』に2万ポンド(約275万円)の募金をしたようだ。

「ウィガン・アスレティックは常に僕の心の特別な場所にある。素晴らしい思い出があるよ。それにウィガンで働く人たちやクラブに関わる多くの人から僕も家族もよくしてもらった。この偉大なクラブを守るために僕たちに出来ることはなんだってするよ」

そんなモーゼスの古巣を想う行動に、ウィガンは「ありがとうヴィクター。ヴィクターは我々を救うために大きな寄付を約束してくれました」と感謝のメッセージを送っている。

また、匿名だったというモーゼスの名を明らかにしたキャロライン・モリノー会長は「ヴィクターは匿名を望んでいたが、彼が当然の報いを受ける必要があると思ったのだ。この貢献のおかげで、目標である75万ポンドにあと10万ポンドまで迫ることができた。我々はヴィクターのサポートにとても感謝している。いつでもここに戻ってきて欲しい」と声明を伝えている。