2020-21シーズンのプレミアリーグ開幕節、フルアムvsアーセナルが12日にクレイブン・コテージで行われ、アウェイのアーセナルが3-0で圧勝した。

新シーズンのプレミアリーグ開幕を告げる、フルアムとアーセナルによるロンドン・ダービー。

昨シーズンのチャンピオンシップ(イングランド2部)を4位フィニッシュも、昇格プレーオフを制して1年でのプレミア復帰を決めたフルアム。スコット・パーカー監督の下で継続路線を歩むチームは、チャンピオンシップ得点王のミトロビッチをベンチに置いたものの、カーニーやオノマー、ブライアンなど昨季の主力をスタメンで起用した。

一方、昨季は屈辱の8位フィニッシュも、途中就任のアルテタ監督の下でFAカップを制して名門復活の足掛かりを掴んだアーセナル。昨季王者リバプールとのコミュニティ・シールドをPK戦の末に制して勢いに乗るチームは、そのリバプール戦から先発4人を変更。ベンチ外のマルティネスに代えて昨季正GKのレノを起用したほか、負傷のダビド・ルイスに代えてガブリエウ、ベンチスタートのブカヨ・サカに代えてウィリアンと新戦力2人を早速デビューさせた。

注目の開幕戦で先に決定機を作り出したのはホームのフルアム。開始2分、メイトランド=ナイルズの斜めのバックパスに対して、新加入のガブリエウとGKレノのコミュニケーションミスが起きると、これをボックス内でかっさらったカマラに決定機もレノに寄せられてシュートには至らず。

それでも、このミスでバタつくアウェイチームに対して自信を持ったホームチームは、7分にも右サイドバックのオドイがボックス手前からのミドルシュートでGKレノにセーブを強いる。

このピンチを凌いだアーセナルは最初の決定機をゴールに結びつける。9分、自陣からのビルドアップで相手を剥がして左サイド深くのオーバメヤンにボールが繋がる。ここでオーバメヤンのマイナスの折り返しに反応したジャカの当たり損ねのダイレクトシュートをゴール前のDFリームがクリアし損ねると、ウィリアンがすかさず蹴り込む。これはGKにかき出されたが、こぼれ球をラカゼットが押し込んだ。

今季プレミア初ゴールとなったラカゼットの一撃で先手を奪ったアーセナルは、ここからようやく落ち着いて試合を進めていく。後方からボールを繋ぐフルアムにボールを握られる時間はあるものの、安定した守備で決定機を許さず。27分にはボックス手前中央の好位置で得たFKをキッカーのウィリアンが直接狙うが、これは惜しくも左ポストを叩く。追加点こそ奪えなかったものの、完全にペースを握ったアウェイチームはこのまま1点リードで試合を折り返した。

すると迎えた後半、前半で試運転を終えたアーセナルの新戦力2人が仕事を果たす。49分、右CKの場面でキッカーのウィリアンが右足アウトスウィングの鋭いボールを入れると、ゴール前で完全に競り勝ったガブリエウが強烈なヘディングシュートを叩き込み、新加入2選手のコンビで追加点を奪った。

これで完全に勢いに乗ったアーセナルは57分にも、自陣深くでのビルドアップで相手を剥がすと、ハーフウェイラン付近右サイドのウィリアンから逆サイドのスペースに走り込むオーバメヤンに正確なサイドチェンジが通る。そして、そのままドリブルでボックス内に運んだガナーズのスキッパーがボックス左45度の得意の角度から正確な右足のコントロールシュートをゴール右隅に流し込んだ。

厳しい開幕戦となったフルアムは63分に切り札のミトロビッチとザンボ・アンギッサを投入し、システムを[3-4-3]の形に変更。リスクを冒して攻めに出るが、流れの中ではなかなか決定機まで持ち込めない。また、頼みの綱であるブライアンの高精度の左足を生かしたプレースキックも不発に終わる。

一方、余裕の試合運びを見せるアーセナルは殊勲のウィリアン、ジャカ、ラカゼットを続けてベンチに下げ、ペペ、ダニ・セバージョス、エンケティアの投入で試合を締めにかかる。

前がかりな相手に対して効果的なカウンターで幾度も4点目に迫るなど、最後まで危なげない試合運びをみせ、このまま試合をクローズ。昇格組フルアム相手に格の違いを見せつけたアーセナルが、新加入2選手の鮮烈な活躍などもあり、3-0の快勝でシーズンをスタートした。