J1リーグは16日に4試合を行い、2位のC大阪はFW都倉が神戸GK前川の顔面をヒットする“勇み足"で一発退場になったものの、柿谷のヘッドによる1点を守りきって首位・川崎Fとの勝点差5をキープした。

神戸GK前川の父親は元日本代表で、広島や大分で活躍した前川和也氏である(日本が初優勝した92年のアジア杯準決勝の中国戦で交代出場し、トンネルで失点したプレーはいまも忘れられない)。

前川だけでなく、9日の第15節、FC東京対横浜FC戦では、横浜FCのボランチ安永がJ1デビューを飾った。彼の父・聡太郞氏は95年に横浜Mのリーグ優勝や、99年の清水のセカンドステージ優勝に貢献したFWである。こうした二世選手の活躍は、今後も増えることだろう。

ところで、C大阪対神戸戦はJ1リーグ第25節、FC東京対大分戦(2-3)と横浜FM対清水戦(3-0)は第24節、そして鳥栖対札幌戦(0-2)は第12節だったことをご存じだろうか。

鳥栖対札幌戦が第12節だったのは、鳥栖に新型コロナのクラスターが発生したため4試合が延期されたからだった。残りの3試合は、いずれも横浜FM、FC東京、神戸の3チームがACLに出場しているからだ。

そのACLだが、いま現在も東地区のグループステージがどこの都市で開催されるのか詳細は決まっていない。9月11日にはFC東京の長谷川監督が、質疑応答で「正式にJリーグから(日程変更などの)通達は来ていない。JFA(日本サッカー協会)からもきちんと来たわけではないので、なんとも言えない。正式に決まったら話をしたい」と、現状では対処しようのないお手上げ状態であることを明かした。

ACLの日程変更に関してJリーグの担当者は、「新しい日程だとJリーグの最終節とACLの決勝がかぶる(12月19日)。出場3チームと折衝中だが、Jリーグの最終節を後ろ倒しするのは天皇杯があって難しい」と答えていた。

彼の言う通り、12月20日の日曜日は天皇杯5回戦の2試合が、23日の水曜日には準々決勝2試合が組まれている。今年の天皇杯は変則スタイルで行われ、Jリーグ勢は23日の準々決勝にJ2とJ3の1位が出場し、J1の2チームは27日(日曜日)の準決勝から登場する。

Jリーグ勢が19日のACL決勝に出場したら、20日に最終節を移すことはできない。そこで23日に移すことは物理的に可能だ。実際、9月16日はJ1の4試合とJ2の1試合に加え、天皇杯の1回戦16試合も開催された。しかし、いくら可能とはいえJ1リーグの最終節と天皇杯の準々決勝を同日開催することは、常識的に考えても回避すべきだろう。

となるとJ1リーグの日程を前倒しするしか方法はない。現状では毎週末にリーグ戦が組まれていて、空いているのは水曜しかない。それも限られていて、10月は21日と28日、11月は11日と18日、そして12月は2日と9日だ。

恐らくJリーグはコロナの影響や自然災害などを想定して予備日を取っていたのだろう。これらに加えて「金J」を復活させるのか。

一番簡単な解決方法は、AFC(アジアサッカー連盟)が、「今シーズンのACLは中止になりました」と一言アナウンスすることだ。そうすれば、ACLのスポンサーと放映権を持っているテレビ局、そして代理店以外は諸手を挙げて喜ぶに違いない。

最後に、連戦における選手起用で監督はどんな苦労をしているのか。FC東京の長谷川監督のコメントを紹介しよう。

「基本的に3試合、4試合連チャンで出るとパフォーマンスは顕著に落ちてくる。2試合で落ちる選手もいる。そこらへんをトラッキングシステムで把握し、顔色を見ながら、普段の仕事(サッカー)を見ながら判断したり、ドクターやスタッフと話したりしながら判断している。ちょっとしたシグナルをどうキャッチするかが大事になる。選手は、誰もが(試合に)出たがるので、聞けば誰もが『大丈夫です』と言う。19連戦の、次(第16節の神戸戦)は9連戦目(2-2)でやっと半分。さらにACLを入れれば連戦が増えてくる。全試合フル出場は不可能なこと。どこかで見切りながら使うしかない」