サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。

この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。

今回は、レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督がユベントス時代に決めたフリーキックだ。


カンヌでのデビュー後、ボルドーで頭角を現したジダン氏は、1996年から、レアル・マドリーへと移籍する2001年までユベントスでトップ下として活躍。在籍5年で公式戦212試合に出場し31ゴール36アシストを記録している。

いくつもの名ゴールを決めているジダン氏だが、1996年12月1日に行われたセリエA第11節のボローニャ戦では、見事な直接FKも決めている。

スコアレスで迎えた51分、ユベントスはペナルティーアーク右の好位置でFKを獲得する。名手アレッサンドロ・デル・ピエロらもいる中でジダンが右足を振り抜くと、壁をギリギリのところで越えたシュートはゴール左に吸い込まれ、逆を突かれた相手GKは見送ることしかできなかった。

このFKが唯一のゴールとなり、ユベントスはウノゼロで勝利を収めている。

ルイス・フィーゴ氏やロベルト・カルロス氏らFKの名手が揃っていたレアル・マドリー時代にもキッカーを任される場面があったジダン氏。ユベントス時代にはそれほど蹴る機会は多くなかったものの、その実力は確かだった。