サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。

この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。

今回は、元コロンビア代表GKのレネ・イギータ氏がアトレティコ・ナシオナル時代に決めたフリーキックだ。


コロンビアの強豪アトレティコ・ナシオナルの守護神としてキャリアの多くを過ごしたイギータ氏。GKながらフリーキックやPKキッカーを務め、キャリア通算で41ゴールを記録した。

イギータ氏と言えば1995年のイングランド代表との親善試合で見せたスコーピオンセーブがあまりにも有名だが、1995年8月9日に行われたコパ・リベルタドーレス準決勝、リーベル・プレートとの1stレグでは、フィールドプレーヤー顔負けの直接FKも決めている。

スコアレスで迎えた51分、アトレティコ・ナシオナルがペナルティーアーク右の好位置でFKを獲得すると、GKのイギータが前線に上がり、ボールをセットする。イギータは直線的な助走から、ボールを擦るように右足を振り抜くと、ゴール右上のクロスバーに直撃しながらネットを揺らした。

セットプレーだけでなく、時にはドリブルで相手を何人か抜くこともあったイギータ氏。その異色の攻撃能力だけでなく、GKとしての反応やセービング能力も一級品であった。