明治安田生命J1リーグ第21節、清水エスパルスvsサンフレッチェ広島が10日にIAIスタジアム日本平で行われ、2-3で広島が勝利した。

リーグ戦ここ11試合で1勝10敗と泥沼に浸かっている清水(勝ち点12)。その黒星の中にはちょうど1カ月前に行われたアウェイの広島戦も含まれており、4失点の大敗を喫している。先週行われた前節の大分トリニータ戦も敗れ直近3連敗。イエローカードを受けた中村慶太が累積で今節は出場不可となっている。

一方の広島(勝ち点28)は、前節はサガン鳥栖を3-0で下し2試合ぶりの白星。先月からの7試合で4勝を挙げており、少しずつ勝ち点を重ねている。1カ月ぶりの連勝を目指す今節は、4日後に控える川崎フロンターレ戦を見据えてか、青山や柏、レアンドロ・ペレイラをベンチスタートとしている。

大粒の雨が降り頻る中、先手を取ったのはアウェイの広島だった。13分、3試合ぶりの出場となった柴崎が倒され、ボックス手前中央でFKを獲得。若干の距離があるかに思われたが、キッカーの森島が右足を振り抜くと、アウトサイドで放たれた強烈なシュートが今季初出場のGK西部の手から離れるように、ゴール右上に突き刺さった。

スーパーゴールで幸先よく先制した広島がその後も清水を押し込む中、20分過ぎにGK林が濡れたピッチに足を取られクリアミスを犯してしまう。深い位置でボールを奪われた広島だが、冷静な対処でピンチを回避した。

仕切り直しを図る広島にアクシデントが襲う。足を滑らせた永井が足を痛め続行不可能に。急遽、ドウグラス・ヴィエイラを投入したが、永井は担架で運び出される事態となった。

その後、2本のシュートを許した清水も徐々に盛り返すと36分に初シュート。ジュニオール・ドゥトラが左から上げたクロスのこぼれ様をエウシーニョがダイレクトボレー。枠を捉えていたが、GK林にはじかれた。42分には右の西村のクロスをカルリーニョス・ジュニオが頭で合わせたが、山なりのシュートも林に上手く対応された。

後半に向けて、1点ビハインドの清水はエウシーニョに代えて奥井を投入。広島は永井の負傷で途中投入されたドウグラス・ヴィエイラを下げて、レアンドロ・ペレイラを送り出す。

雨の勢いがさらに増した後半戦、このピッチコンディションを生かした清水が同点に追いつく。49分、波状攻撃を仕掛ける中で、六平が右から折り返したグラウンダーのクロスをジュニオール・ドゥトラがシュート。とりわけ強いシュートでもなかったが、濡れたピッチやボールに対処を誤ったGK林がファンブルしてしまい、ボールは静かにゴールラインを割った。

悔やまれる失点となった広島だったが、それからわずか2分後、右サイドのFKから森島が上げたクロスのこぼれ球を、ボックス左で待ち構えていたレアンドロ・ペレイラが豪快に突き刺し、瞬く間に勝ち越しに成功。城福監督の采配が的中した。

広島は52分にさらに交代カードを切り、茶島と柴崎に代えて柏と浅野を投入。63分には負傷した土肥を下げて青山を入れた。

互いにゴール前まで攻め込むも、あと一歩が足りない状況が続いていたが、飲水タイム明けの75分、広島はGK林のロングボールを右サイドで受けた浅野がドリブルで前進。これを全速力で追い越す川辺に絶妙なタイミングでスルーパスが通ると、ボックス右からGK西部の左脇を抜くシュートを流し込み、この試合で初めて点差を2点に広げた。

苦しくなった清水は、ヘナト・アウグストのヘディングシュートや、カルリーニョス・ジュニオのロングパスに反応した裏抜けでチャンスを迎えるが、GK林のファインセーブに阻まれ点差を縮められない。それでも攻勢を続けると迎えた86分、ボックス右に抜け出した奥井のクロスを後藤がダイビングヘッドで押し込み1点差とする。

俄然勢いが増してきた清水に残された時間はアディショナルタイム6分。同点にするには十分な時間が与えられた中で、移籍後初ゴールを挙げた後藤がボックス手前から狙ったシュートがクロスバーを叩くシーンも。

だが、試合はここで終了。苦しみながらも逃げ切った広島が2連勝を収めた一方、清水は4連敗となった。