明治安田生命J1リーグ第21節、柏レイソルvsヴィッセル神戸が10日に三協フロンテア柏スタジアムで行われ、ホームの柏が4-3で勝利した。

前節、横浜FCを相手に3-0の快勝を収めた7位の柏は、3日前に行われたYBCルヴァンカップ準決勝で横浜F・マリノスを1-0で下し、公式戦2連勝。中2日の厳しい日程も勢いに乗るチームは、先発3人を変更。北爪、山下、大谷に代えて川口、三原、神谷を起用し、[3-4-2-1]から[4-2-3-1]に並びを変えた。

一方、絶好調のアンドレス・イニエスタにけん引される9位の神戸は、三浦淳寛新体制で全勝を継続するなど、目下4連勝と好調を維持。3-2で競り勝った横浜FMとの前節からはダンクレーに代えて大崎を起用した以外、同じメンバーを揃えた。

立ち上がりからボール回しの質、切り替えの速さで上回ったアウェイの神戸が主導権を握っていく。10分には相手陣内中央でのボール奪取から山口のスルーパスに抜け出したイニエスタがボックス左から左足のシュートを狙うが、ここは古巣対戦のGKキム・スンギュが好守で阻止。さらに、15分には左CKの場面でキッカーのイニエスタからの絶妙なボールをゴール前の郷家がヘディングシュートも、再びキム・スンギュが驚異的な反応で足に当ててかき出す。

立ち上がりのピンチを韓国代表GKの好守で凌いだホームチームは、攻撃の主軸が守備陣の奮闘に応える。20分、江坂のパスを受けたクリスティアーノがボックス右角付近からクロスを入れると、ボックス中央でDF大崎と交錯しながらもきっちり頭で合わせたオルンガのヘディングシュートがゴール左隅に決まり、今季リーグ20得点目とした。

先制を許したものの、主導権自体は譲らない神戸は、その後もイニエスタを起点に相手を押し込んでいくが、最後の場面で身体を張る相手の守備陣を崩し切れない。36分にはドウグラスとのパス交換でボックス左に抜け出したイニエスタが右足を振り抜くが、ここは左ポストに阻まれる。

すると、相手を自陣に引き込みながら虎視眈々とカウンターを狙っていた柏の攻撃がようやく嵌る。まずは39分、三原から大きな展開を受けた川口が右サイド深くからグラウンダーで折り返す。ニアでクリスティアーノが潰れてゴール前でフリーになった江坂が冷静にワンタッチで流し込む。さらに44分には三丸のグラウンダーの縦パスに抜け出した神谷がボックス左で仕掛けて左足のシュート。これはGK前川に阻まれるが、ファーに流れたこぼれ球に反応したオルンガが長い足を生かしたタップインで決め切った。

GKキム・スンギュを中心とする粘りの守備、前線の圧倒的な個を生かした攻撃と持ち味を発揮した柏は、後半もいきなりゴールをこじ開ける。52分、アンカー脇で三原からパスを受けた江坂が相手の寄せの甘さを見てすかさず左足を振り抜くと、グラウンダーのミドルシュートがゴール下隅を射抜いた。

後半の出ばなを挫かれる4失点目となった神戸は、58分にようやくベンチが動く。セルジ・サンペール、郷家に代えて古巣対戦の田中順、菊池を同時投入。すると、60分にはボックス手前中央のイニエスタからのスルーパスに反応した西がボックス右に抜け出してマイナスに折り返すと、これをほぼファーストプレーの田中順が冷静に押し込んで反撃の狼煙を上げる1点とする。

一方、嫌な形で失点を喫した柏は神谷を下げて山下を投入し、相手の攻撃的な3バックに並びを合わせて迎え撃つ形を取る。これにより、一時は相手の勢いを吸収することに成功したが、重いピッチの影響もあり徐々に連戦の疲労が色濃く出る展開に。

すると、相手の運動量の低下と共に勢いを取り戻した神戸は75分、イニエスタの浮き球パスに抜け出した酒井からの折り返しをボックス中央で受けた田中順がワントラップから冷静に右足のシュートを突き刺した。さらに、87分にはボックス内のドウグラスが古賀にアフター気味に蹴られて得たPKをキッカーのイニエスタがきっちり決めて3試合連続ゴール。ついに点差を1点に縮める。

これで完全に押せ押せとなったアウェイチームに対して柏は後半アディショナルタイムに遅延行為で2枚目の警告を受けた高橋が退場となるアクシデントに見舞われるが、江坂らの身体を張ったボールキープなどで何とか時計を進めて試合は4-3でタイムアップ。

オルンガと江坂の2ゴールずつの活躍によって辛くも逃げ切った柏がリーグ2連勝を達成。一方、4点差を1点差まで詰める意地を見せた神戸だが、三浦新体制初黒星と共に連勝が「4」でストップした。

柏レイソル 4-3 ヴィッセル神戸
【柏】
オルンガ(前20)
江坂任(前39)
オルンガ(前44)
江坂任(後7)
【神戸】
田中順也(後15)
田中順也(後30)
アンドレス・イニエスタ(後42)