ベンフィカのルイス・フィリペ・ヴィエイラ会長が、今夏バイエルンに旅立ったポルトガル人MFチアゴ・ダンタス(19)の交渉の詳細を明かした。ポルトガル『A Bola』が伝えている。

今夏の移籍市場最終日にブラジル代表MFドウグラス・コスタやフランス人DFブナ・サールを獲得するなど、積極的な動きを見せたバイエルン。さらに、セカンドチームであるバイエルンⅡの登録ながらも、若手逸材の確保にも成功していた。

その逸材というのが、ベンフィカのチアゴ・ダンタスだ。地元リスボン生まれでベンフィカの下部組織出身のチアゴは170cmの小兵MF。セントラルMFやサイドハーフを主戦場に、正確な右足のキック、軽やかな身のこなし、高い戦術眼を兼ね備えたプレーメーカーは、ポルトガルの世代別代表チームでの経験も豊富。昨年12月にはトップチームデビューも飾っていた。

今シーズンはセカンドチームのベンフィカBでプレーも途中出場が多く、バイエルンからの関心もあり、選手サイドからベンフィカに対して移籍を希望する声があったようだ。

ヴィエイラ会長は『A Bola』で、「僕にはバイエルン・ミュンヘンへのローンの可能性があります。彼らはオファーをしてきました。僕を行かせてください。監督の決断に疑いの余地はありませんが、今僕はレギュラーとしてプレーしていません。これは一生に一度のチャンスなので、行かせてください」と、チアゴからテキストメッセージを受け取ったことを明かした。

なお、今回の移籍に関しては買い取りオプション付きの1年間のレンタル移籍となっており、買い取り時の金額は750万ユーロ(約9億3000万円)になるという。また、将来的なリセール時には移籍金の25%がベンフィカに支払われる契約になっているようだ。

また、同会長は移籍が完了した際、チアゴから受け取ったテキストメッセージについても明かしている。

「すでに公の場でも話したことですが、個人的に感謝を伝えたいと思っていました」

「ベンフィカをホームと呼ぶすべてのプレーヤーと同じように、あなたを会長と呼べることを嬉しく思っています。僕があまりプレーしていない時期に新たな挑戦の可能性を与えてくれたことは優しさ、謙虚さの表れだと思います。僕はあなたのジェスチャーを決して忘れないし、常にベンフィカのカラーと価値観を守ることを約束します」

今回、チアゴの会長宛てのメッセージを見ると、同選手の素晴らしい人間性と共にベンフィカとアカデミープレーヤーの良好な関係が深く窺い知れる。ベンフィカとバイエルンで言えば、現在リールでプレーするMFレナト・サンチェスの移籍はうまくいかなかったが、チアゴにはリバプールへ旅立ったスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラの将来的な後継者としての活躍を期待したい。