プレミアリーグ第5節、マンチェスター・シティvsアーセナルが17日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが1-0で勝利した。
 
今シーズン、覇権奪還を目指すシティだが、第3節のレスター・シティ戦で今季初黒星を喫すると、前節のリーズ・ユナイテッド戦も1-1のドローに終わり、直近2戦未勝利とスタートダッシュに失敗。インターナショナルマッチウィークを挟んで仕切り直しとなる今季の対ビッグ6初戦ではアーセナルをホームで迎え撃った。デ・ブライネ、ガブリエウ・ジェズスを負傷で欠く中、グアルディオラ監督は復帰を時期尚早としていたアグエロを先発起用。さらに、アーセナル対策か、より流動的な可変式の[3-1-4-2]の布陣を採用した。
 
一方、アーセナルはシティ同様に第3節でリバプール相手に今季初黒星を喫したものの、前節のシェフィールド・ユナイテッド戦を2-1のスコアで競り勝ち、立て直しに成功。今回の一戦を皮切りにレスター、マンチェスター・ユナイテッドと難敵との連戦が続く中、アルテタ監督の古巣シティを相手に連勝を狙った。注目の先発メンバーでは直前のウォームアップで負傷したホールディングに代わってダビド・ルイスがスクランブル起用されたものの、代表戦での自主隔離が緩和されたティアニーが復帰し、現状のベストメンバーが並んだ。ただ、最前線にオーバメヤンではなくウィリアンを配するマイナーチェンジを施した。
 
開始直後にスターリングのお膳立てからマフレズがいきなり際どいミドルシュートを放ったものの、以降は戦術的な要素が色濃く映る試合展開に。
 
アーセナルが普段通り、ティアニーとサカを起点とした左肩上がりの攻撃を仕掛けてきたのに対して、シティは相手のビルドアップをマンツーマン気味に掴みに行く攻撃的な守備と共に、右サイドにウォーカー、カンセロ、マフレズの3人を並べる特殊な形で対応。さらに、マイボール時には流動的なスターリング、アグエロの2トップ、中央に立ち位置を取るカンセロがうまく間でボールを受けてアーセナルのプレスをいなしていく。
 
この奇策により試合の主導権を掌握したホームチームは圧倒的にボールを握りながらじっくりと攻め手を窺う。すると、23分にはルベン・ジアスから右サイドに張るマフレズに縦パスが入り、そこから中央で浮いたアグエロを経由してボックス左に走り込んだフォーデンにパスが繋がる。カットインからの右足のシュートはGKレノの好守に遭うが、こぼれ球に反応したスターリングが冷静に左足で流し込んだ。
 
まんまと先手を奪ったシティはその後も主導権を譲らず、果敢に追加点を狙っていく。27分にはカンセロのパスをボックス右で受けたマフレズ、34分には相手のビルドアップを嵌めて奪ったショートカウンターからボックス左でフリーのフォーデンにビッグチャンスも、GKレノの好守に阻まれる。
 
一方、徐々に相手守備の対応に慣れ始めたアーセナルはティアニーとサカの左サイドから幾度か決定機を創出。40分にはオーバメヤンのスルーパスにオフサイドラインぎりぎりで抜け出したサカがGKとの一対一のビッグチャンスを迎えるが、利き足とは逆の右足で放ったシュートは絶妙な飛び出しを見せたGKエデルソンのビッグセーブに阻まれた。
 
シティの1点リードで折り返した試合は、前半終盤から盛り返したアーセナルがやや優勢な入りを見せる。各自の立ち位置に若干の修正を施したことで、よりビルドアップがスムーズになり、相手陣内でのプレーを増やしていく。だが、ルベン・ジアスを中心とする繊細なラインコントロール、ベルナルド・シウバらの献身的な守備を前に決定機まで持ち込むことができない。
 
徐々にこう着状態に入った中、シティは65分にアグエロを下げて新型コロナウイルスから回復した今季初出場のギュンドアンをピッチに送り込み、中盤での支配力を高める。一方、何とかゴールをこじ開けたいアーセナルは、ウィリアンを下げてストライカーのラカゼットをピッチに送り込んだ。
 
これで再び試合に動きが出てきたものの、アタッキングサードでの判断ミスや連係ミスが目立ち、相手GKを脅かす場面は皆無。その後、アーセナルはエンケティア、これがデビュー戦となるトーマスを83分に同時投入して勝負に出るが、オーバメヤンら前線のアタッカーに最後まで決定的なシュートチャンスは訪れぬままタイムアップ。より動きのあった前半にスターリングが挙げたゴールを最後まで守り抜いたシティがスペイン人指揮官同士の師弟対決を制し、3戦ぶりの白星を手にした。