明治安田生命J1リーグ第30節、ベガルタ仙台vsヴィッセル神戸が28日にユアテックスタジアム仙台で行われ、アウェイの神戸が3-2で勝利した。

直近の第24節名古屋グランパス戦に0-1で敗れた仙台は、リーグ戦14試合未勝利という危機的状況に陥っている。暫定最下位に沈み、ケガ人続出にも苦しむ中で、名古屋戦からスタメンを5人入れ替え。ゲデスに代わり、山田が長澤と2トップを形成する [4-4-2]のシステムを敷いている。クエンカはホームで初スタメンとなった。

一方、第33節の鹿島アントラーズ戦(ACLの影響で前倒し開催)に1-3で敗れ、こちらも4試合勝利から遠ざかっている神戸。攻撃にも守備にも課題を抱えているチームは、鹿島戦から7人の入れ替えを敢行。システムは [4-3-3]から[4-4-2]に変更され、藤本とドウグラスは初めての同時起用となった。なお、アンドレス・イニエスタはメンバー外となっている。

お互いに浮上のきっかけを掴みたい一戦、最初にチャンスを得たのは神戸だった。仙台のバックパスをカットした藤本からドウグラスにボールが渡り、最後は抜け出した郷家がシュートを放つ。これは仙台の守護神ヤクブ・スウォビィクが防いだが、その後も序盤は神戸が主導権を握り、仙台のギャップを突く展開に。しかし、ラストパスやクロスの精度に欠き、なかなかシュートに持ち込めない時間が続いた。

12分、再び仙台のバックパスを奪ったドウグラスがそのまま自分で持ち運び、シュートを放つ。ここから攻勢に出た神戸は13分にCKからドウグラスがヘディングシュートを、15分に山口のクロスを受けた藤本がボレーシュートを放つなど、立て続けに決定機を迎える。

開始15分までほとんど敵陣でボールを持てなかった仙台だが、ロングボールを駆使しながら少しずつ神戸ゴールに近づいていく。21分にはショートコーナーからパラが際どいシュートを放ち、この試合初シュートを記録。ここから畳みかけたいところだったが、連係が合わないシーンも散見されペースを握れなかった。

その後は再度神戸ペースになり、セカンドボールをことごとく奪われる仙台はカウンターまで繋げられない。34分にはヤクブ・スウォビィクのパスミスをきっかけにドウグラスがシュートを打つも、これは大きく枠外に逸れた。防戦一方となった仙台だったが、40分には長澤へのくさびをきっかけに分厚い攻撃を見せ、ホームの観衆を沸かせている。

膠着した前半と対照的に、後半は開始早々から目まぐるしくスコアが動く展開に。47分、左サイドでボールを持った古橋がクロスのようなシュートを打つと、これがそのままゴール右隅に吸い込まれ、神戸が先制点を記録した。思わぬ得点に勢いづいた神戸はさらに51分、古橋が先制点と同じような位置からクロスを放つと、飛び込んできた郷家が頭で合わせ追加点を挙げる。

瞬く間に2失点を喫した仙台だが、すぐさま反撃を開始。53分に関口がサンペールのクリアボールに詰めると、こぼれ球を長澤が冷静に決め1点を返した。一瞬で1点差となってしまった神戸は55分にドウグラスが決定的なチャンスを迎えるも、ヤクブ・スウォビィクがビッグセーブ。チームを絶体絶命のピンチから救った。

5試合ぶりの得点と守護神のプレーで活力を取り戻した仙台は防戦一方だった前半と打って変わり、ゴールに迫る展開が続いた。やや押され気味となった神戸は66分、藤本と郷家に代えて田中順也と佐々木大樹を投入。すると田中順也は68分にCKからポスト直撃の強烈なシュートを、佐々木大樹は73分に右サイドから仕掛けてシュートを打つなど、交代選手が存在感を発揮。

残り15分を切ったところで、再びスコアが激しく動く。76分、CKのこぼれ球から左サイドに張った佐々木匠がクロスを送ると、元神戸ユースの飯尾がダイビングヘッドを突き刺し同点に。しかし仙台の喜びもつかの間、直後の77分に神戸は右サイドから西がワンタッチクロスを上げるとドウグラスが巧みに頭で合わせ、すぐにリードを勝ち取った。その後は仙台が闘志を見せ攻め込むも、神戸は全員が守備意識を高く保ち対応。92分に古橋が負傷するアクシデントがあったものの、そのまま2-3でタイムアップとなった。

仙台は5試合ぶりの得点こそ決めたものの、守備の甘さが目立ちこれでリーグ戦15試合未勝利となってしまった。一方の神戸は、5試合ぶりの勝利を記録。アンドレス・イニエスタ抜きで3得点を挙げ、チームの自信につながる1勝となっている。

ベガルタ仙台 2-3 ヴィッセル神戸
【仙台】
長沢駿(後8)
飯尾竜太朗(後31)
【神戸】
古橋亨梧(後2)
郷家友太(後6)
ドウグラス (後32)