サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、チェルシーに所属するアメリカ代表MFクリスチャン・プリシッチが決めたハットトリックだ。


プリシッチは2019年1月にドルトムントからの加入が内定し、昨シーズンから満を持してチェルシーでプレー。昨季は公式戦34試合で11ゴール10アシストを記録した。

プリシッチにとってチェルシーでの飛躍のきっかけとなったのが2019年10月26日に行われたプレミアリーグ第10節のバーンリー戦だった。

リーグ戦6試合ぶりに先発で出場すると、21分に相手からボールを奪ったプリシッチがドリブルでボックス左へ。ゴール前に走り込んでくる味方を囮にしながら左足をコンパクトに振り抜くと、相手ディフェンスの股を抜いてゴールに突き刺さった。

これがチェルシー初ゴールとなったプリシッチはさらに45分、ショートカウンターからプリシッチがボックス中央に侵入し放ったシュートは、相手ディフェンスの足に当たってゴールイン。初ゴールから追加点を奪い、チェルシーに2点のリードをもたらした。

そして56分のチェルシーの左CKのシーン、MFメイソン・マウントのクロスは跳ね返されたが、もう一度マウントがクロスを送ると、プリシッチは頭で合わせてハットトリックを達成した。

クラブ史上最年少記録となるハットトリックを達成したプリシッチは、この活躍でフランク・ランパード監督の信頼をつかみ、左サイドのファーストチョイスになっていった。

チェルシーは31日、プレミアリーグ第7節でバーンリーとのアウェイゲームに臨む。